●百済観音【くだらかんのん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
百済観音
くだらかんのん
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デジタル大辞泉
くだら‐かんのん〔‐クワンオン〕【百済観音】
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世界大百科事典 第2版
くだらかんのん【百済観音】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
百済観音
くだらかんのん
奈良・法隆寺の大宝蔵殿に安置される観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)立像の俗称。「百済」という名は、この像が飛び抜けて長身で、異国的な感じを与え、百済伝来と伝えられたことによるらしいが、いつごろからその名があるのかは、よくわからない。クスノキを材とし、また水瓶(すいびょう)と蓮華座(れんげざ)の材がヒノキで、ともに日本産の木材なので、日本でつくられたものと思われる。元来法隆寺の像ではなく、鎌倉時代の法隆寺の記録『古今目録抄』にはこの像についての記載はなく、江戸時代の『古今一陽集』に初めてみえるところから、この間に他の寺から法隆寺へ移されたものと考えられる。飛鳥(あすか)時代末から白鳳(はくほう)時代の初頭(7世紀なかば)にかけてつくられたものと思われ、飛鳥盛期の止利様(とりよう)の像とは違った立体表現とやわらかさを備えている。また8世紀に入って流行する乾漆像の表面仕上げと同様に、上半身の肉づけを補うために、こくそ漆を盛り上げている点が注目される。
[佐藤昭夫]
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精選版 日本国語大辞典
くだら‐かんのん ‥クヮンオン【百済観音】
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