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相同【そうどう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

相同
そうどう
homology
形は違っているが,発生学的にみれば同じ起源に由来した器官同士である場合の関係をいう。たとえばヒトの手,ウマ前肢コウモリの翼,クジラ胸鰭 (むなびれ) などの関係がそうである。さらに広く考えると鳥の翼もこれらと相同であるが,一方昆虫は起源が異なるので,相似であるという。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

そう‐どう〔サウ‐〕【相同】
異種の生物の器官で、形状や機能が異なるが、発生的には同一起源であること。→相似3

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

そうどう【相同 homology】
類縁関係のある異種の生物において,形態と機能が互いに似ているかかにかかわらず,同じ個体発生的起源(胚域)から発生し,本質的に同様の解剖学的要素から成りたつ器官があるとき,それらは系統発生的にも同一の起源(祖先型)から生じたと考えられる。このような同一性生物学では相同とよぶ。類縁の近い生物の相同器官は,例えばサルの手とヒトの手のように形態,機能ともによく似ているが,類縁が遠くなればなるほどそれらはかけ離れたものとなる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

そうどう【相同】
生物の器官で、相異なる形態と働きを示すが、発生起源は同一である場合の相互の関係。 ⇔ 相似

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

相同
そうどう
homology
別々の生物体のさまざまな形質間にみられる類似性のうち、体制的に同一の配置を示し構造的にもなんらかの共通性が認められ、形態や機能がかならずしも一致していなくても、互いに等価であるとみなしうる関係を相同という。比較形態学のもっとも基本的な概念である。
 魚類のうきぶくろと、ほかの脊椎(せきつい)動物の肺との関係や、サメの呼吸器と哺乳(ほにゅう)類の中耳にあるエウスタキオ管(エウスターキョ管)の関係などは相同器官という。また、ヘモグロビン、ミオグロビン、チトクロムcやクロロフィルなどのポルフィリン誘導体は、異なった生物群で異なった機能をもつことから、生化学的相同ということがある。
 相同と外見上の類似性を意味する相似とを術語として区別したのは、反進化論の論客でもあったイギリスの比較解剖学者オーエンであった。その定義は文字どおりには現在では通用しにくいが、骨格の比較形態学での具体的な貢献は無視できない。相同を、共通の祖先に由来することの根拠、つまり系統関係を理解する鍵(かぎ)概念として確立したのは、C・ダーウィンである。相同構造にさまざまな程度の差異がみられることは、祖先のもっていた構造が多様に分化し、派生的に特殊化が生じたことを示すというわけである。
 相同の規準は、胚(はい)発生上の同一の胚葉に由来する、対応する配置にあるさまざまなレベルの表現型形質間や、染色体さらに遺伝子レベルでの対応にまで求めることも原理的には可能であろう。一般に、種間に互いに独立な相同形質がより多く認められれば、それはより近縁な系統関係を示す強い根拠になる。ある系統群は独自の相同性でくくられ、また各系統群は別の相同性でつながれる。実際には、何を相同とみなすかについては、場合に応じて慎重な検討が必要とされる。たとえば、真核生物の細胞内小器官(ミトコンドリアや葉緑体など)と原核生物の好気性バクテリアや原始藍藻(らんそう)などとの相同性の確認は、真核細胞の起源を原核生物の共生に求める共生説の有力な根拠とされている。これは従来の通念をひっくり返す説明である。
 全生物をくくる相同性は、遺伝物質のデオキシリボ核酸(DNA)と、その遺伝情報をアミノ酸へ翻訳する暗号系の普遍性に求めるのが普通である。[遠藤 彰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

あい‐おなあひ‥【相同】
〘形シク〙 (「あい」は接頭語。「おなじ」の改まった言い方) 全く同じである。同等である。
※太平記(14C後)七「磐石岩を飛ばす事、春の雨に相同じ」

出典:精選版 日本国語大辞典
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そう‐どう サウ‥【相同】
〘名〙 異種の生物の器官で、形態や機能は互いに異なるが、発生的には同じ起源に由来すること。

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