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眼底像【がんていぞう】

日本大百科全書(ニッポニカ)

眼底像
がんていぞう

検眼鏡で瞳孔(どうこう)(ひとみ)を通して眼底を観察したときにみられる眼底の所見をいう。瞳孔から眼底をのぞいたときの中心からすこし鼻側を見ると、視神経乳頭が認められる。この視神経乳頭が、眼底像のいろいろな所見を判断するときの位置および大きさの基準となる。視神経乳頭から耳側と鼻側へ向かい、また上方と下方にそれぞれ向かう4対の網膜動脈と静脈が観察される。網膜血管は二つに枝分れし、しだいに細くなりながら眼底の周辺部に向かって走っていく。また、視神経乳頭から耳側へ視角にして約15度離れたところに黄斑(おうはん)があり、上下の耳側血管に囲まれている。この黄斑が働きのうえでは網膜の中心部であり、その中心にあるへこんだところが中心窩(か)で、視力のいちばん鋭敏な部位である。眼底に異常が発生すると、出血、白斑、浮腫(ふしゅ)(むくみ)、剥離(はくり)など、さまざまな異常所見が認められるようになる。

[松井瑞夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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