●眼底検査【がんていけんさ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
眼底検査
がんていけんさ
funduscopy
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
がんてい‐けんさ【眼底検査】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
とっさの日本語便利帳
眼底検査
出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」
世界大百科事典 第2版
がんていけんさ【眼底検査】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
眼底検査
がんていけんさ
検眼鏡を使って患者の瞳孔(どうこう)(ひとみ)を通し眼底を観察する検査をいう。眼底には、人の目のフィルムである網膜でとらえた情報を脳へ伝える神経の出口にあたる視神経乳頭をはじめ、網膜や網膜の血管などがあり、眼底検査ではこれらがすべて直接に観察できる。したがって眼底検査は、眼底の病気の診断には欠かすことができないばかりでなく、いろいろな全身疾患のときにも診断上必要となる。その理由は、細動脈が直接観察できるのは眼底だけであること、また脳と関係の深い視神経乳頭が観察できることである。このため、高血圧症、糖尿病、脳腫瘍(しゅよう)をはじめとするいろいろな頭蓋(とうがい)内疾患などでは、眼底検査はたいせつな検査法となっている。
眼底検査には、倍率が高いが観察範囲の狭い直像検査法と、倍率は低いが眼底の端のほうまで広い範囲にわたって観察できる倒像検査法とがある。直像検査法は直接法ともいい、もっとも一般的に行われているもので、散瞳を十分にして手持ち電気検眼鏡を近づけて眼底をのぞく。視神経乳頭の細部所見の観察により、全身疾患の検査に適している。倒像検査法は間接法ともいい、直接法とは異なり暗室または準暗室が必要である。手持ち倒像電気検眼鏡で被検者から40~50センチメートル離れた位置からのぞく。網膜のいちばん端まで観察でき、眼球しんとう症や未熟児網膜症のほか、網膜剥離(はくり)など眼底疾患の検査に適している。しかし、手持ちの検眼鏡では両手がふさがれ、片眼視のために立体感がないので、近年は双眼倒像検査法が用いられるようになった。たとえば、額帯式双眼倒像鏡を使うと、眼底の立体視が可能であり、片手が自由になるので網膜剥離や硝子体(しょうしたい)手術などにも用いられる。また、細隙(さいげき)灯(スリットランプ)で適当な光束をつくって観察部分を光切片に切り、双眼顕微鏡で拡大しながら観察する細隙灯顕微鏡による眼底検査も行われる。
なお、眼底検査の結果を客観的に記録できる眼底撮影も普及している。高感度カラーフィルムの開発と閃光(せんこう)電球の発展により日常的に使われるようになったが、その後の技術的開発によって単に記録するという範囲を超えて網膜病変の形態的あるいは機能的検査法としても用いられ、さらには眼底映画撮影からテレビカメラの応用という段階まで進んできた。
[松井瑞夫]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
がんてい‐けんさ【眼底検査】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「眼底検査」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●眼底検査の関連情報