●眼底【がんてい】
家庭医学館
がんてい【眼底】
眼底とは文字どおり、眼球内の底(奥)のほうにある組織全体に対する名称で、網膜(もうまく)、脈絡膜(みゃくらくまく)、硝子体(しょうしたい)、視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)といった組織があります。
これらの組織は、眼底検査によって調べられます。
網膜はカメラでいうとフィルムに相当するたいせつな組織で、ここが病気になって出血や浮腫(ふしゅ)(むくみ)などがおこると、視力に直接影響します。
脈絡膜は網膜のさらに奥にある血管と色素に富んだ組織で、眼底を見ると、ここの血管が網膜から透けて見えます。脈絡膜は網膜に栄養分を運ぶはたらきをしており、ここが病気になると、網膜にも悪影響を与えることが少なくありません。
硝子体は99%が水でできた透明な組織です。病気によって混濁したり、収縮したりします。
視神経乳頭は視神経の入り口になる組織で、視神経の病気のためにしばしば浮腫(ふしゅ)をおこしたり、色が蒼白(そうはく)になったりします。
これらの組織は、眼底検査によって調べられます。
網膜はカメラでいうとフィルムに相当するたいせつな組織で、ここが病気になって出血や浮腫(ふしゅ)(むくみ)などがおこると、視力に直接影響します。
脈絡膜は網膜のさらに奥にある血管と色素に富んだ組織で、眼底を見ると、ここの血管が網膜から透けて見えます。脈絡膜は網膜に栄養分を運ぶはたらきをしており、ここが病気になると、網膜にも悪影響を与えることが少なくありません。
硝子体は99%が水でできた透明な組織です。病気によって混濁したり、収縮したりします。
視神経乳頭は視神経の入り口になる組織で、視神経の病気のためにしばしば浮腫(ふしゅ)をおこしたり、色が蒼白(そうはく)になったりします。
出典:小学館
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世界大百科事典 第2版
がんてい【眼底 ocular fundus】
瞳孔を通して眼球内を見たときに見える部分。すなわち網膜および網膜血管,視神経乳頭,脈絡膜(ぶどう膜を構成する膜)を総合していう。これらの各組織は,機能的,解剖学的に密接な関係にあり,病的状態においても互いに影響しあうことが多いために,〈眼底〉として一括して扱うと理解しやすい。網膜の神経成分はほぼ透明であるので,網膜色素上皮と脈絡膜が眼底の色を決め,これに網膜血管が加わる。眼底の部位は,黄斑と視神経乳頭を含む後極部,赤道部,周辺部に分けられる。
出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典
がん‐てい【眼底】
〘名〙 眼球の内部の後面で、網膜のある部分。比喩的に、印象などが深くきざみつけられている目の奥底の意に用いられることが多い。
※雲壑猿吟(1429頃)弔亡「道人眼底無生死 身世浮雲与流水」
※中華若木詩抄(1520頃)上「眼底に英雄とをぼしき者も、中々はかるにたらぬこと也」 〔白居易‐自問行何遅詩〕
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デジタル大辞泉
がん‐てい【眼底】
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