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眼鏡【ガンキョウ】

デジタル大辞泉

がん‐きょう〔‐キヤウ〕【眼鏡】
めがね。「眼鏡店」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
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め‐がね【眼鏡】
近視遠視乱視などの視力を調整したり、強い光線から目を保護したりするために用いる、凹レンズ凸レンズ着色ガラスなどを使った器具。がんきょう。
物の善悪・可否を見きわめること。また、その能力。めきき。「人を見る眼鏡が曇る」→御眼鏡(おめがね)
遠眼鏡(とおめがね)のこと。望遠鏡双眼鏡の類。
「―は紅毛(おらんだ)の十里見」〈滑・浮世床・初〉
[下接語]色眼鏡絡繰(からく)り眼鏡金縁眼鏡銀縁眼鏡黒眼鏡水中眼鏡伊達(だて)眼鏡遠眼鏡錦(にしき)眼鏡覗(のぞ)き眼鏡箱眼鏡鼻眼鏡百色(ひゃくいろ)眼鏡星眼鏡股(また)眼鏡水眼鏡虫眼鏡ロイド眼鏡

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世界大百科事典 第2版

めがね【眼鏡 spectacles】
〈がんきょう〉ともいう。〈両眼の前に常用するに適合した光学器械〉もしくは〈レンズまたは平板を細工して眼前に掛け視力の増進または眼の保護に用いるもの〉と定義される。視力の増進とは,近視,遠視,乱視等の屈折異常を矯正したり,老視(俗に老眼という)による調節衰弱を補ってやったりして,生活上不便をきたさない視力を得るという意味である。
[視力の増進用の眼鏡]
 (1)近視 近視は屈折に比して眼軸が長いか,眼軸に比して屈折が強いかによって平行な入射光線が網膜前方に結像するような眼である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

がんきょう【眼鏡】
めがね。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

めがね【眼鏡】
不完全な視力を調整したり、強い光線を防ぐために、目につけるレンズや色ガラスなどを用いた器具。がんきょう。
物を見て、善悪などを見分けること。また、その力。 → おめがね
望遠鏡。とおめがね。
江戸時代の女の髪形の一。髻もとどりを二分して二つの輪をつくったもの。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

眼鏡
めがね
眼前に装用するレンズで、「がんきょう」ともいう。正視では40歳を過ぎたころから老眼鏡が必要になるし、また日本は環境因子や遺伝因子などの関係から近視が非常に多いこともあり、日本人の約3分の1は眼鏡を常用しているといわれる。いうならば、いちばん多く使われている医療器具ともいえる。[中島 章]

眼鏡の種類

近視、遠視、乱視などの屈折異常、あるいは老視といった視力障害を補正する目的で使用する、いわゆる眼鏡(矯正眼鏡)のほかに、紫外線を防ぐ目的のサングラスをはじめ、風よけのゴーグルや、目にごみなどが入らないようにするために用いたり、それらを兼用する保護眼鏡もある。また、眼鏡に用いるレンズには、ガラスのほかにプラスチックがある。ガラスについては、重さを減らしたり、表面の反射防止などのくふうもなされてきたが、どうしても壊れやすかったり重かったりするため、プラスチック製眼鏡レンズが普及してきた。さらに、プラスチックレンズの欠点であった傷がつきやすいということも、表面処理の技術進歩で解決されつつある。また、ガラスレンズでは、明るいところで短時間のうちにレンズに色がつき、暗いところで透明になるといったものもできている。プラスチックレンズでもこのような機能をもったものがある。老視いわゆる老眼の場合によく使われるのが多重焦点レンズで、おもに二重焦点レンズが使われ、遠用と近用のレンズの境目のないものもある。はっきり見える部分がどうしても狭かったり、ゆがんで見えたりするために、レンズそのもののくふうはされても、結局現在のところ、使う側で慣れなければならないところが多分にある。なお、眼球に密着(コンタクト)させて目の屈折異常を矯正する、小さくて薄いレンズをコンタクトレンズという。[中島 章]

眼鏡の処方

まず裸眼視力を測定し、引き続き検眼枠を装用してレンズをいろいろかえ、矯正視力(その人のもっともよい視力)を測定する。視力矯正に用いたレンズの「度」は、次式で定義されるジオプトリー(D)で表す。

 たとえば、焦点距離が50センチメートルのレンズは2D、25センチメートルでは4Dとなる。レンズの度を示す場合には、凸レンズにはプラス(+)の符号をつけ、凹レンズにはマイナス(-)の符号をつける。たとえば、マイナス2Dの凹レンズで遠方がよく見えれば、その人はマイナス2Dの近視ということになる。[中島 章]

近視の矯正

適当な度の球面凹レンズが使われる。近視の度がそれほど強くない場合は遠いところは見えにくくても近くはよく見えるので、このような場合は遠いところを見るときだけ眼鏡を使用して、普段はかけなくてもよい。大人の場合は必要に応じてかければよいが、子供では眼鏡をかけたがらない場合もあり、正しい指導が必要である。いちおう、裸眼視力が0.6以下のときは眼鏡を用意し、不便なときだけでも装用したほうがよい。[中島 章]

遠視の矯正

適当な度の球面凸レンズが使われる。遠視では物を見るとき、つねに調節しているため疲れやすく、裸眼視力がよくても、つねに装用していたほうがよい。また、子供では遠視が原因で弱視や斜視になる場合もあるので、その治療を含めて装用が必要になる。[中島 章]

乱視の矯正

円柱レンズが使われる。眼鏡で矯正できないほどの強い乱視や、さらに角膜表面の凹凸不正が原因である不正乱視では、コンタクトレンズを装用しなくてはいけない場合がある。一般には、だれでも多少の乱視はあるが、程度が強くなると、目の調節によっても眼痛、頭痛、頭重感などいわゆる眼精疲労のような症状を訴えるので、このようなときには正しい矯正が必要である。[中島 章]

老眼鏡

以上3種類の眼鏡のほかに、一般によく知られている老眼鏡がある。目には物を見るとき焦点をあわせるための調節という働きがある。これは毛様体筋によって水晶体の厚さを変えることにより、見ようとするものにピントをあわせる。この水晶体の弾力性が、若いときは十分あっても、中年になると年とともに失われてくる。そのため正視では近くが見えにくくなる、つまり老眼の始まりである。調節力は、物がはっきり見える範囲をレンズの度であるジオプトリーで表すが、年齢とともに小さくなり、42、3歳は3ジオプトリーといわれている。50歳で2ジオプトリー、60歳で調節力はなくなり、それ以上は老視は進まない。必要に応じて眼鏡をつくり、装用するのがよい。[中島 章]

レンズの種類

眼鏡レンズは屈折力によって、弱屈折、中屈折、強屈折の3種類に分けられる。屈折力が大きくなるにつれて重さは増すが、凸レンズは周辺部の厚さが薄くなり、凹レンズは中心厚が薄くなる。白内障手術後のレンズとしては、水晶体が摘出されているため、一般に強度の凸レンズを用いて矯正する。度数が強くなればなるほどレンズ周辺部の解像力が悪くなるので、その欠点を補うため、レンズの表面カーブに非球面を用いたレンズも開発されている。斜位の矯正にはプリズムレンズが用いられる。すなわち、両眼視をする際、左右の視線を同一箇所に集める必要があり、斜位(潜伏斜視)があると、視線のずれの方向によって眼精疲労や頭痛を引き起こす。このずれを矯正するのにプリズムを用い、両眼の像の融合を図るものである。また、特殊カラーレンズに偏光レンズがあり、水面や雪面の反射光を弱めるので、釣り師やスキーヤーに最適のレンズである。プラスチックレンズは染色により豊富な色彩やハーフカラーをつくることができる。コンタクトレンズ、眼内レンズが実用になって、度の強い眼鏡の使用は減った。[中島 章]

フレームの種類

フレーム(眼鏡枠)を素材で分類すると、プラスチック枠、金属枠、べっこう枠、コンビネーション枠に大別される。プラスチック枠には、セルロイド、アセテート、エポキシ樹脂などがある。金属枠には、金、プラチナ、ホワイトゴールド、金張り、金めっきなどの貴金属製枠と、チタン、サンプラチナ、ニッケルクロム、ステンレス、洋白などの卑金属製枠がある。べっこう枠は、赤道付近に生息するタイマイというウミガメの甲らを張り合わせてつくるが、資源保護のため使用が制限されている。コンビネーション枠は、金属枠にプラスチックなどの別素材を一部取り付けた枠である。[中島 章]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

がん‐きょう ‥キャウ【眼鏡】
〘名〙 めがね。また、望遠鏡。軍隊で多く用いられた語。
※歩兵操典(1928)第三二六「精良なる眼鏡を有し戦術能力に富むものを用ふるに伴ひ」 〔余叢考‐巻三三・眼鏡〕

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め‐がね【眼鏡】
〘名〙
① 近視・遠視・老眼・乱視などで、視力が不完全であるのを補い、また、目にはいる光線の量を調節したり、異物が入るのを防いだりするために、目にかけるもの。凸レンズ・凹レンズ・特殊レンズ・色つきガラスなどを用いる。がんきょう。〔羅葡日辞書(1595)〕
※俳諧・類船集(1676)波「はまる、〈略〉弓掛はうでにはむるそ、眼鏡(メガネ)は鼻にはむる物ぞ」
② 遠眼鏡(とおめがね)のこと。望遠鏡・双眼鏡の類。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「『ナントどうぢゃ。おまへも見なされ目鏡(メガネ)は、紅毛の十里見』、〈略〉『それは通町へ立て居て、いろいろな目鏡(メガネ)を見せた人だ』」
③ 人や物の善悪・才能・可否などを見抜くこと。また、見てよく憶えていること。目きき。鑑識。また、その能力。
※日葡辞書(1603‐04)「Meganeno(メガネノ) アル ヒト〈訳〉見るものすべてを非常によく記憶している人」
※甲陽軍鑑(17C初)品四四「太刀にも刀にも、目がねと云事専一に候」
④ 江戸時代、童女の髪型の一種。前頭部に二つの輪が並んだ結い方。のち、若い女も結った。
※夫婦善哉(1940)〈織田作之助〉「髪をめがねに結ってゐたので」
※歌舞伎・富士額男女繁山(女書生)(1877)序幕「そんなら僕は目鏡の袂に、待合はして居るぞ」

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