@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

石皿【いしざら】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

石皿
いしざら
調理具の一つで,おもに穀物や木のなどをすりつぶすのに用いられた。中央部がすり減ってへこんでいるので,日本では皿と呼称している。その使用は古く,西アジア,北アフリカなどでは旧石器時代までさかのぼり,新石器時代になると農耕民狩猟採集民たちの間で広く使われた。石の発達した形態である鞍形石臼 saddle quernは,ムギの製具として,ユーラシア大陸西部で広く長く用いられている。日本では縄文時代に木の実や根茎類を砕いたり,粉末にするのに用いられ,平面楕円形を呈するものが多く,すり石とともに使われた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

いし‐ざら【石皿】
皿形の石器。安山岩などでつくり、長さ20~40センチの円形・楕円形のものが多い。木の実や穀物などをすりつぶすのに使った。日本では縄文時代に多くみられる。
江戸時代、街道茶屋で煮しめを盛るのに用いられた磁器製の安物の皿。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

いしざら【石皿 stone quern】
調整や使用によって平滑になった面をもつ扁平な磨製石器。石臼との区別はあいまいである。磨石(すりいし)や石杵などを用い,粒状もしくは塊状物質をたたいたり,押しつぶしたり,磨ったりして粉状にする道具。使用の対象になった物質は,穀物や木の実などの植物質食料のほか,動物の肉や脂肪酸化鉄辰砂などの鉱物質顔料と多様である。形態では,縁がなく扁平で前後の高い鞍形石皿(サドル・カーンsaddle quern),中央が浅くくぼんだり縁のある石皿,中央のくぼみが深い乳鉢形石皿(ストーン・モルタルstone mortar)との3種類に大別できる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

いしざら【石皿】
中央がへこんだ皿形の縄文時代の石器。果実・穀類などをすりつぶして粉にするために用いた。 → り石
江戸時代、街道茶屋で煮しめ皿として用いられていた陶器または炻器せつきの皿。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

石皿
いしざら
安山岩や石英粗面岩など表面の粗い扁平(へんぺい)な大形礫(れき)の中央部に凹状のくぼみをつけた石器。平面形が楕円(だえん)で皿状であるところから命名された。縄文時代に特徴的な石器である。早期の石皿は扁平で中央がややくぼんだ小形のものが多い。中期になると平面形が整い縁の一端が開口するものが出現する。後期、晩期では脚付きや中央にまな板状の台が付属する例がみられる。用途は、磨石(すりいし)とセットになって植物性食料(堅果類など)を破砕、粉化するのに使用された調理用具と考えられる。また、中央の凹部に酸化鉄が付着している例もあり、調理以外の用途に使用されていた可能性も考えられる。分布は東日本に多く、とくに縄文中期に著しい。[戸沢充則]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

いし‐ざら【石皿】
〘名〙
① 縄文時代に用いられた石器の一つ。安山岩、花崗(かこう)岩などを長方形または楕円形の扁平な形にして、中央を皿状にくぼめたもの。物をすりつぶしたり、ひいたりするのに用いたとされる。
② 江戸時代、街道茶屋などで煮しめを盛るのに用いた磁器製の安物の皿。主に濃尾地方産を用いた。また、磁器を石焼きということから、磁製の皿の通称とする場合もある。
※浮世草子・好色二代男(1684)四「丸盆にふたつ盃、石皿(イシサラ)に小鮹魚(するめ)さき入て」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

石皿
いしざら
平たい大きな石に皿のようにくぼみをつけた石器
その上に木の実や根茎類などをのせ,他の硬い石ですりつぶすなど,調理に使ったものと思われる。縄文時代全期を通じてみられ,時代が下るにしたがって,へりを彫刻で飾ったものなど,手のこんだものが出てくる。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

石皿」の用語解説はコトバンクが提供しています。

石皿の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation