●石膏【せっこう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
石膏
せっこう
gypsum
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デジタル大辞泉
せっ‐こう〔セキカウ〕【石×膏】
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岩石学辞典
石膏
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漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典
せっこう【石膏】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
石膏
せっこう
gypsum
もっとも普通の硫酸塩鉱物の一つ。堆積(たいせき)岩、とくに塩類を含む、古生代から中生代の地層中や、黒鉱鉱床中、金属鉱床酸化帯中、火山噴出物、温泉沈殿物、塩湖沈殿物、および土壌や岩石露頭表面などに産する。自形は平行四辺形の輪郭をもった板状あるいは柱状など。集合の仕方としては繊維状、塊状、粉末状などがある。日本のおもな産地としては、秋田県北部の黒鉱鉱床中より多産するほか、山梨県身延(みのぶ)町夜子沢(よごさわ)の泥岩中の自形結晶が有名である。「砂漠のばらdesert rose」と称される結晶の集合体の構成物は、石膏あるいは重晶石である。
[加藤 昭]
性質と用途
石膏には結晶形態の異なったものが7種知られている。二水石膏はセメントの凝結調節剤として多量に用いられる。二水石膏を150~200℃で焼いたのち、大気中で水分を吸収させ半水石膏(α(アルファ)型とβ(ベータ)型の混合)としたものが焼き石膏で、これは水と練って放置すると発熱しながらもとの二水石膏に戻り硬化する。石膏プラスター、石膏ボード、陶磁器用型材、金属工業用鋳型材、医療用など多様な用途がある。Ⅱ‐無水石膏は水和しにくいが、ミョウバンなどの刺激剤があると水和する。キーンスセメントや無水石膏プラスターなどに用いられる。Ⅰ‐無水石膏は事実上水和せず、死石膏といわれる。これを1300℃で熱すると、生石灰(酸化カルシウム)と硫酸カルシウムの固溶体が得られるが、これは石膏モルタルに応用されている。
[鳥居泰男]
薬用
古代中国の『神農本草経(しんのうほんぞうきょう)』では中品に収載されている漢薬(石薬(せきやく))である。主成分は硫酸カルシウムであるが、硬石膏と軟石膏があり、薬用には通常後者を用いる。解熱、鎮静、止渇(しかつ)の効があり、頭痛、歯痛、喘息(ぜんそく)などにも応用される。石薬のなかでは比較的使用する機会が多く、口渇をとる目的で麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、竹葉(ちくよう)石膏湯(とう)、小柴胡湯加桔梗(しょうさいことうかききょう)石膏などに配合される。
[難波恒雄・御影雅幸]
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精選版 日本国語大辞典
せっ‐こう セキカウ【石膏】
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