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砂鉄【さてつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

砂鉄
さてつ
iron sand
細粒状の鉄鉱石磁鉄鉱赤鉄鉱チタン鉄鉱などが風化作用を受けて生成したものとされ,山,河川海浜などに堆積して存在し,それぞれ山砂鉄川砂鉄,浜砂鉄と通称される。日本では各地に産出し,古来たたら製鉄 (→たたらぶき ) の原料とされ,刀剣包丁鋳物などを製造した。明治時代,洋式製鉄法が導入されて以後,輸入鉄鉱石が多くなり,国産の砂鉄の比重は低下した。砂鉄はイルミナイト (含チタン鉄鉱) と共存しているので,最近では製鉄原料としてではなく,チタン原料資源となっている。

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デジタル大辞泉

さ‐てつ【砂鉄】
岩石中の磁鉄鉱チタン鉄鉱などが岩石の崩壊によって流され、河床・湖底海底などに堆積(たいせき)したもの。鉄・チタンの原料。しゃてつ。

出典:小学館
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しゃ‐てつ【砂鉄】

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世界大百科事典 第2版

さてつ【砂鉄 iron‐sand】
火成岩中に1~2%含まれている鉄鉱物が,岩石の風化によって分離し,現地で多少濃集するか,もしくは河川などによって運ばれ集積したものをいう。前者を山砂鉄,後者を集積した場所によって川砂鉄,海岸砂鉄,海底砂鉄と呼ぶ。砂鉄は主として磁鉄鉱からなり,少量のチタン鉄鉱,赤鉄鉱を含むが,主としてチタン鉄鉱からなるものはとくにチタン砂鉄と呼ばれる。昔から良質な砂鉄産地として著名な出雲地方の山砂鉄は花コウ岩類を原岩とするもので,チタン,リン硫黄の含有量が少ない。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

砂鉄
さてつ
iron sand

堆積(たいせき)層中に分布する鉄鉱物。鉄鉱物の供給源はおもに花崗(かこう)岩や安山岩などの火成岩類である。これら源岩が風化作用を受け分解され、鉱物粒子や破片、それに化学成分などが河川水の作用により運搬される。岩石中に副成分として含まれる磁鉄鉱やチタン鉄鉱は、風化に対して化学的抵抗性も機械的耐久性も強く、硬度および密度も高い。河川水による流水運搬の過程で、磁鉄鉱やチタン鉄鉱は密度も粒子の大きさも違うほかの鉱物や岩片から選別され、砂鉄として堆積物中に沈積、濃集する。砂鉄は洪積砂鉄、沖積砂鉄、海浜(かいひん)砂鉄に分けられる。洪積砂鉄は風化を受けた場所からあまり遠くない山の斜面などに堆積したもので、一般に規模は小さい。川床などに堆積したものは沖積砂鉄とよばれる。海岸で波により淘汰(とうた)された砂鉄は海浜砂鉄とよばれ、分布規模が大きい。北海道内浦湾(噴火湾)沿岸、青森県東海岸、九州有明(ありあけ)海などの砂鉄は、安山岩質火山岩を源岩とし、チタン鉄鉱を伴う。山陰地方の山腹に分布する砂鉄は、中国地方の花崗岩類を源岩とするもので、チタンやバナジウムなどの不純物は少ない。砂鉄は昔の「たたら吹き」製鉄の原料であった。チタン鉄鉱の多い砂鉄はチタン原料となる。砂錫(さすず)や砂金なども砂鉄と同様な作用でできたものであるが、砂鉱を形成する重要な条件として、風化に対し安定で、比重が大きい鉱物であることがあげられる。

[武内寿久祢・金田博彰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

さ‐てつ【砂鉄】
〘名〙 岩石から分離し、川や海の底に砂や小石とともに堆積(たいせき)した磁鉄鉱。以前は「たたら吹き」より鉄を製したが、現在は鉄およびチタンなどの原料。しゃてつ。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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しゃ‐てつ【砂鉄】
〘名〙 岩石から分離し川や海の底に砂や小石とともに堆積(たいせき)した磁鉄鉱。さてつ。

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化学辞典 第2版

砂鉄
サテツ
magnetite sand

含チタン磁鉄鉱が風化して砂状となったものである.風化してそのまま地表を覆ったものを原成砂鉄,風によって運搬されたのち,堆積したものを風成砂鉄,水により運搬されたのち,堆積したものを水成砂鉄とよぶ.水成砂鉄は堆積した場所によって,川砂鉄,湖岸砂鉄,浜砂鉄とよぶ.堆積後,地殻の沈降,隆起などをうけたもので段丘を覆うものを段丘砂鉄,山地の地層中にはさまれたものを山砂鉄とよび,また,波打ぎわの砂鉄を打上げ砂鉄とよぶ.なお,砂鉄を小鉄(こがね)とよぶ地方がある.砂鉄の成分は産地によって異なるが,主成分はマグネタイトFe3O4,ヘマタイトFe2O3,チタニアTiO2で,これらの酸化物が固溶体あるいは微細な溶離組織をつくっている.主成分がマグネタイトのため磁性を有している.砂鉄は還元されにくいので,直接製鉄法の原料とする以外にはほとんど使用されていない.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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