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破棄移送【はきいそう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

破棄移送
はきいそう
上訴判決によって原判決破棄するとともに,差し戻しに代えて,事件を原裁判所以外の裁判所に直接移送し,あらためて審判させること。 (1) 民事訴訟法では,原判決に関与した裁判官は差し戻しまたは移送された事件の裁判に関与できず,また裁判官に除斥理由があるなど,原裁判所に差し戻すのを不適当とするときに行なわれる。 (2) 刑事訴訟法では,控訴審と上告審のいずれの裁判においても認められ,差し戻しに代えて移送する場合のほか,原判決が不法に管轄を認めたことを理由としてこれを破棄するときは,判決によって,控訴審の場合は管轄第1審裁判所に,上告審の場合は管轄控訴裁判所または管轄第1審裁判所に事件を移送する。ただし,控訴裁判所がその事件について第1審の管轄権をもっている場合 (裁判所法,独禁法など) には,破棄移送せず,みずから第1審として審判しなければならない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

はきいそう【破棄移送】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

破棄移送
はきいそう

事後審査審が、原判決を破棄するとともに、事件を原裁判所以外の裁判所へ直接移送すること。

[大出良知]

民事訴訟における破棄移送

上告審が、上告理由ありとして原判決を破棄した場合に、原裁判所へ差し戻すと、差戻し前の原裁判所の裁判官がふたたびその裁判に関与せざるをえないような支障がある場合、原裁判所への差戻しにかえて、原裁判所と同等の他の裁判所へ移送する(民事訴訟法325条)。

[大出良知]

刑事訴訟における破棄移送

控訴審と上告審がほぼ同様の場合に行う。まず、不法に管轄を認めたことを理由に原判決を破棄するときに、事件を、控訴審の場合は管轄第一審裁判所へ(刑事訴訟法399条)、上告審の場合は管轄控訴裁判所か管轄第一審裁判所へ移送する(同法412条)。管轄違い以外の理由で原判決を破棄する場合は、事件を原裁判所に差し戻すのにかえて、原裁判所と同等の他の裁判所か、上告審であればさらに第一審と同等の裁判所に移送することがある(同法400条、413条)。

[大出良知]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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