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硫酸アルミニウム【りゅうさんアルミニウム】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

硫酸アルミニウム
りゅうさんアルミニウム
aluminum sulfate
化学式 Al2(SO4)3 。水酸化アルミニウムを硫酸に溶かして濃縮すると生成する。工業的にはボーキサイトまたは粘土などを硫酸に溶かして製造するが,これは鉄などの不純物を含む。無水物のほかに 18水和物 (無色単斜晶系結晶) などがある。水に溶けやすく,加水分解して酸性を示す。重曹 (NaHCO3) と混合すると二酸化炭素を発生して水酸化アルミニウムとなり,このとき安定な泡を生成するので,油脂火災の消火剤に用いられる (泡消火器 ) 。また,製紙でのサイジング媒染剤浄水などに多量に用いられる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

りゅうさん‐アルミニウム〔リウサン‐〕【硫酸アルミニウム】
アルミニウム硫酸塩。一八水和物が普通で、無色の針状結晶。熱すると、水を失い、無水塩となる。水に溶ける。皮なめし剤・媒染剤や、水の浄化沈殿剤、製紙用サイジング剤などに使用。化学式Al2(SO43

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

りゅうさんアルミニウム【硫酸アルミニウム aluminum sulfate】
化学式Al2(SO4)3。市販品は,ボーキサイトまたは粘土を硫酸(20~50%)と煮沸し,アルミニウム分を溶かし出し,不溶分をろ過したろ液から通常16水和物として得られる。鉄を含まない純度の高いものは純水酸化アルミニウムを硫酸に溶解してつくる。16水和物は-19℃から95℃の水溶液から析出する。そのほか18水和物(比重1.62),27水和物,また10水和物,6水和物も知られている。水和物を340℃以上に加熱すると完全に脱水され無水和物となる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

硫酸アルミニウム
りゅうさんあるみにうむ
aluminium sulfate

アルミニウムの硫酸塩。無水和物と多くの水和物がある。水酸化アルミニウムを硫酸に溶かした溶液を濃縮、冷却すると十八水和物Al2(SO4)3・18H2O(式量664.4)が得られる。十八水和物は無色の単斜晶系結晶。比重1.69(17℃)。穏やかに熱すると十六、十、六の各水和物を経て350℃で無水和物となる。無水和物は無色の粉末。770℃で分解する。水に可溶、エタノール(エチルアルコール)に不溶。酸味があって渋い味がする。水に86.9g/100g(0℃)、107.4g/100g(20℃)溶ける。[Al(H2O)6]3+を含む錯塩であり、水溶液は加水分解して[Al(OH)(H2O)5]2+とH3O+を生じ、かなり強い酸性である。市販の液体硫酸アルミニウムはアルミナ分8.0~8.2%を含む水溶液をさす。上・下水道や製紙などの工業用水・排水浄化の凝集沈降剤として用いられる。また、アルミナホワイト、ミョウバンなどの原料、サイジング助剤、媒染剤、泡消火薬剤としての用途がある。

[守永健一・中原勝儼]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

りゅうさん‐アルミニウム リウサン‥【硫酸アルミニウム】
〘名〙 (アルミニウムはAluminium) アルミニウムの硫酸塩。化学式 Al2(SO4)3 無色の結晶。常温では一八分子の結晶水をもつ。水に溶け、水溶液は弱酸性。媒染剤・皮なめし・レーキ顔料・浄水・泡沫消火剤・医薬など用途が広い。

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

硫酸アルミニウム
リュウサンアルミニウム
aluminium sulfate

Al2(SO4)3(342.15).水酸化アルミニウムを濃硫酸で処理し,生じた十八水和物を加熱脱水すると得られる.無色の粉末.空気中で安定である.密度2.67 g cm-3.770 ℃ で分解する.水に易溶.水溶液は加水分解して酸性を呈する.希酸に可溶,エタノールに難溶.強熱するとAl2O3,SO2,SO3などに分解する.複塩をつくりやすい性質を利用して,ほかのアルミニウム塩の原料にされる.製紙のサイジング,媒染剤,水の浄化(沈殿剤),皮なめし,医薬品(潰瘍面の洗浄)などに用いられる.[CAS 10043-01-3:Al2(SO4)3][CAS 7784-31-8:Al2(SO4)3・18H2O]

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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