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磁気コンパス【じきコンパス】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

磁気コンパス
じきコンパス
magnetic compass
磁石の性質を利用して方位を測定する器具。航空機,船,自動車,測量などで使われる。12世紀,水に浮かべた磁鉄鉱北極星の方向をさすことに船員が気づいたことに由来する。この現象は,地球自体が南北を磁極とする巨大な磁石の働きをし(→地磁気),固定されていない磁鉄鉱をひきつけるためである。地球の磁場の方向は,地軸の真北・真南と少しずれているため,厳密には磁気コンパスがさす北は真北ではない。このずれは偏角,または偏差と呼ばれ,ずれの程度は地域によって異なる。周囲にある磁気の影響で磁針が狂うことを自差という。磁気コンパスには数々の改良が施され,13世紀にはピンの上に磁針を乗せるようになり,32方位が記載された方位盤が置かれた。15世紀には偏角が知られるようになり,磁気コンパスの方位と子午線とのなす角度を測定して,正確な方位を割り出せるようになった。1745年にはイギリス人の発明家ゴーウィン・ナイトが永久磁石のつくり方を発明した。初期の磁気コンパスには水に浮かべない乾式コンパスと液体コンパスがあったが,液体コンパスの改良が進む一方で,乾式コンパスは振動に弱いなどの理由から 19世紀末には使われなくなった。今日の船舶用コンパスは通常,ビナクルと呼ばれる円柱型の架台の中に収められ,自差修正用の磁石と金属が配置されている。航空機用コンパスには,機体が急に進路を変えた際に生じる誤差を修正するため,回転軸の方向を一定に保持する性質をもつジャイロスコープを用いたジャイロ磁気コンパスが使用されている。(→コンパスジャイロコンパス

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

じき‐コンパス【磁気コンパス】
羅針盤の一。水平面で自由に回転する目盛り盤に永久磁石を取り付け、航行中に機首方向の磁気方位を知る装置。船舶・航空機に使われる。磁気羅針儀方位磁石方位磁針マグネチックコンパス

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
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世界大百科事典 第2版

じきこんぱす【磁気コンパス】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じきコンパス【磁気コンパス】
地磁気によって方向を知る航海・航空計器。方位を書いた円盤の下に磁石をつけ、これを重心点上で支え、北を指させるもの。磁気羅針儀。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

磁気コンパス
じきこんぱす
磁石を重心で支えて水平軸の周りを回転させ、磁力線の方向(磁気子午線)を知る航海航空計器。ジャイロコンパス(gyro compass)に対してマグネティックコンパス(magnetic compass)とよばれる。
 磁石のさす北(磁北)と地理学的真北とは同一点ではないため、地球上のある点を通る磁気子午線は地球の子午線とは一致せず誤差を生じる。これを偏差(variation)といい、地球上の偏差量の分布状況はあらかじめ海図や航空図に記入されている。一方、コンパス自体のもつ取り付け誤差や永久磁気と感応磁気の影響により生ずる誤差があり、これを自差(deviation)といい、その値は船・機首方向によって変化する。この二つの誤差を修正して正しい方位を求める。[青木享起・仲村宸一郎]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じき‐コンパス【磁気コンパス】
〘名〙 (コンパスはkompas) 磁石の指南性を利用して方向を知る装置。磁気羅針儀。磁気羅針盤。
※午後の曳航(1963)〈三島由紀夫〉一「操舵輪や、レーダアや、伝声管や、磁気コンパスや」

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