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【はりつけ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典


はりつけ
昔の死刑の一方法。イエスキリスト磔刑 (たっけい) が有名。日本では戦国~明治初期に行われた。江戸時代の刑罰としては,死のなかで鋸挽 (のこぎりびき) に次いで重く受刑者を罪木に縛りつけ,見せをしたのち,左右より二,三十回突いて死にいたらしめるものであった。『公事方御定書』によると,原則として小塚原 (千住) と鈴ヶ森 (品川) で執行されることになっている。ただし,在方の場合は悪事を働いた場所へ連れていって行うこともありうるとし,また関所破りの場合はそこでもって執行するとある。なお,これには田畑,家屋敷,家財闕所が付加されるが,引廻がつくかつかないかは罪科による。明治初頭の『仮刑律』では磔の適用が君父殺に限定され,続く明治3 (1870) 年の『新律綱領』で廃止された。

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デジタル大辞泉

たく【磔】[漢字項目]
[音]タク(漢) [訓]はりつけ
罪人のからだを張りつけて市中にさらすこと。また、罪人を柱にしばって刺し殺す刑。「磔刑磔殺

出典:小学館
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はっ‐つけ【×磔】
《「はりつけ」の音変化》
はりつけ」に同じ。
「堀頸(ほりくび)にせらるるか、―になるか」〈平治・下〉
磔野郎(はっつけやろう)」に同じ。
「何のこんだ、―め」〈浄・矢口渡

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はり‐つけ【×磔】
《張り付けの》昔の刑罰の一。にからだを縛りつけ、・槍で突き殺すもの。はっつけ。

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世界大百科事典 第2版

はりつけ【磔】
死刑の一方法。西洋ではローマ法の磔が,イエス・キリストの処刑によって名高い。ローマにおいて磔は,はじめ奴隷に対する刑であったが,しだいに下層人民属領の人民,およびローマに対する反逆者に拡張された。受刑者を裸体にして顔をおおい,腕をひろげ,または釘で刑柱に打ちつけて刑柱を地上に立てる。足は両足あるいは片足ずつ釘で刑柱に打ちつけるか,紐で結びつける。身体をささえるために丸太を両脚の間にはさみ,また足の下に板をとりつけた。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

たく【磔】

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日本大百科全書(ニッポニカ)


はりつけ

罪人を柱に縛り付けて槍(やり)で刺し殺す刑罰。磔は西洋でもユダヤ、古代ギリシア、ローマなどで古くから行われた。おもにキリスト教の迫害に用いられ、イエス・キリストの磔が有名である。313年キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝はこれを廃止し、この後は架柱は絞殺用に使用された。

 日本では、戦国時代に盛んであったが、江戸時代にも行われた。幕府の制度では、磔の刑場は浅草(千住(せんじゅ)の小塚原(こづかっぱら))と品川(鈴ヶ森)であったが、在方で悪事をした場合には、その場所で行うこともあり、また関所破りの場合には、その場所で磔に処する定めであった。引廻(ひきまわ)しは付加するときと、しないときがあった。科人(とがにん)が刑場に到着すると、馬から降ろし、罪木にあおむけに寝かせ、両足と両腕を横木に結び付け、罪木をおこし、根を穴の中に埋めた。初めに科人の面前で左右から槍先を交える。いわゆる見せ槍である。そして左右から「アリャアリャ」と声をかけて、見せ槍を引き、ただちに科人の左脇腹(わきばら)から肩先に、槍の穂先一尺余を突き出し、一つひねって槍を抜き、そのあと左右から、かわるがわる20から30本ぐらい突き、最後にのどに左から「止(とど)めの槍」を突いた。死体はそのまま三日二夜晒(さら)された。

[石井良助]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

たく【磔】
〘名〙
① 罪人のからだを引き裂く刑。車裂きなどの類。〔荀子‐正論〕
② 罪人のからだをはりつけにしてさらす刑。磔刑。はりつけ。〔漢書‐景帝紀〕
③ 書法で、永字八法の一つ。「永」字の第五画の波のうねりのような筆勢の筆づかいをいう。〔崔瑗‐永字八法歌〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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はり‐つけ【磔】
〘名〙
① (「張り付け」の意) 刑罰の一つ。平安末から中世にかけては、体を板または地上に張りひろげ、釘で打ちつけて殺した。江戸時代には罪木(ざいき)に縛りつけて槍で突き殺した。磔刑(たっけい)。はっつけ。はつけ。
※九条家本平治(1220頃か)下「よのつねのはりつけにはあらず、義朝の墓の前に板を敷て、左右の足手を大釘にて板に打付」
② (磔になるような人間の意から) 人をののしっていう語。はりつけばしら。はっつけ。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)初「此磔(ハリツケ)め」

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