●礼器【れいき】
日本大百科全書(ニッポニカ)
礼器
れいき
中国の殷(いん)・周時代に盛んに鋳造された青銅器のうち、祭祀(さいし)に用いられ、奇怪な饕餮(とうてつ)文や鳳凰(ほうおう)などの文様で装飾された容器と楽器の総称。とくに殷後期以降の青銅器には、銘文が鋳込まれるようになり、銘文からも、祖先を祭祀するのに用いられた神聖な器物であることが知られる。
殷・周時代には祖先を祭祀することは、王とその支配下にある諸侯とを政治的に秩序づけることを意味しており、礼器は祭政一致の象徴。
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精選版 日本国語大辞典
れい‐き【礼器】
〘名〙 祭や賓客の応接、その他種々の礼式に用いる器。
※十善法語(1775)五「礼器楽器の世のをしへとなるは、ことごとく切用とすべし」 〔史記‐儒林伝〕
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