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社会類型【しゃかいるいけい】

日本大百科全書(ニッポニカ)

社会類型
しゃかいるいけい
types of society
社会とくに全体社会の基礎的な型のことで、単に社会型ともいう。歴史的なものと超歴史的なものとがあり、その基本は二分法である。歴史的な二分法では、H・スペンサーの軍事型社会と産業型社会、テンニエスのゲマインシャフトゲゼルシャフト、デュルケームの環節的社会と有機的社会などが著名である。この二分法は中間的あるいは過渡的な型を考えることによって三分法となり、さらに同じ操作を繰り返すことによって四分法や五分法ともなり、社会の発展段階論に近づいていく。コントは、軍事的社会と産業的社会の間に法律的社会を設定した。が、近代市民社会を視野の中心に据えた深い歴史洞察から、原始社会、古代社会、中世社会、近代社会、さらには近代後の社会をまで展望する有力な発展段階論の基礎を築いたのはマルクスである。
 これらに対して超歴史的な二分法には、マッキーバーのコミュニティとアソシエーションをはじめとして、基礎社会と派生社会、全体社会と部分社会などの類型があり、テンニエスの類型は超歴史的な意味ももっている。社会システム論者のT・パーソンズは、パターン変数による価値体系の類型化から超歴史的な社会類型を描いたが、その後歴史的な類型論にも手を染めて、原始社会、中間社会(古代社会や苗床(なえどこ)社会を含む)、近代社会という社会進化の段階論を展開した。他方、マルクスの発展段階論はハバーマスなどによって改善され、現代的な社会類型の把握に生かされている。[庄司興吉]
『テンニエス著、杉之原寿一訳『ゲマインシャフトとゲゼルシャフト』全2冊(岩波文庫) ▽デュルケーム著、田原音和訳『社会分業論』(1971・青木書店) ▽パーソンズ著、佐藤勉訳『社会体系論』(1974・青木書店) ▽マッキーヴァー著、中久郎・松本通晴監訳『コミュニティ』(1975・ミネルヴァ書房)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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