●祖霊【それい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
祖霊
それい
ancestor spirits
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デジタル大辞泉
そ‐れい【祖霊】
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葬儀辞典
祖霊
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世界大百科事典 第2版
それい【祖霊】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
祖霊
それい
家族および親族の祖先の霊。死者一般の霊としての死霊と区別される。アフリカの狩猟採集民サンでは、死霊は一般に恐れられているが祖霊と区別されない。しかしケニアに住むバントゥー系の民族集団カンバでは、親族の祖霊と、所属のわからない死霊とに分けられ、前者は違反を犯した子孫に災厄をもたらすが、後者はだれにでも理由なしに祟(たた)る。キリスト教や南米のクナ・インディアンでは、祖霊は生者に直接の影響を与えることはないが、生者と引き続いて強い関係を持ち続けると考える社会においては祖先崇拝となる。日本では死者の霊は三十三年忌においてその個性を失いカミとして集合的祖霊に合一する。この祖霊は多くの場合生前の居住地からあまり遠くない山にいて子孫を見守る。カミとなった祖霊は毎年盆と、かつては正月にも、子孫の家を訪問しては供応を受け、そして家の繁栄を守護するのである。このように帰るべき家をもたず、子孫に祭られることがないのが無縁仏である。日本で生者に災厄をもたらす、すなわち祟るのはおもにこうした無縁仏、人間としての生を全うせず横死した者の死霊である。
祖霊の子孫に対する関係は、病気や災いをもたらす懲罰的なものと、恩恵を与える保護的なものに分けられる。中国や日本の祖霊は後者の傾向が強く、アフリカの諸社会の祖霊は前者の傾向が強い。たとえば西アフリカの農耕民タレンシでは、祖霊は親族集団の秩序や存続を脅かすような行為を行った者を病気にしたり、その他の不幸やときには死をも与えると信じられている。そうした場合、子孫は供犠(くぎ)を行って祖先の怒りをなだめるのである。このような祖霊の性格の相違を親族集団の連帯性の強弱によって説明しようとする試みがなされている。集団が単一の原理で構成されている場合(たとえば父系原理)、連帯性は強く祖霊の制裁は必要ではない。それに対し複数の原理が働く場合、葛藤(かっとう)が生じやすく、祖霊の宗教的制裁が必要になると考えられるのである。
[加藤 泰]
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精選版 日本国語大辞典
そ‐れい【祖霊】
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