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祖霊【それい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

祖霊
それい
ancestor spirits
家族,親族先祖霊魂。祖に関する観念信仰慣習,儀礼形態などは社会によってかなり異なるが,一般に単なる死霊信仰ではなく,死んだ人の霊がその親族や親族の生活になんらかのかたちで影響を与えるという信仰である。南アメリカのクナ族では,人間が死ぬと魂は「あの世」に行くが,生者には影響を及ぼさないと考えられている。アフリカの狩猟採集民クン・サン族では,死霊と祖霊との区別はほとんどなく,死霊一般に対する恐怖心が強い。北アメリカのアパッチ族では,親類関係にない者の死霊が生者に病気を起こすことがあると考えられているが,一般には親類の死霊が病気を起こすと考えられている。インドネシアジャワ族では死霊信仰は顕著であるが,祖先崇拝は発達していない。祖先崇拝の発達している社会でも,祖霊の恩恵的・保護的面を強調する社会と,その処罰的・制裁的面の顕著な社会とがある。

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デジタル大辞泉

そ‐れい【祖霊】
先祖の霊。「祖霊を祭る」

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監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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葬儀辞典

祖霊
先祖の霊。神道では、人は死後、先祖の霊と共に家にとどまり、一家守護神として祀られます。

出典:葬儀ベストネット
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世界大百科事典 第2版

それい【祖霊】
家族または血縁集団の,守護神的な属性をもつ先祖とみなされる霊魂をいう。生者が死者に対して抱く情緒反応には,死者に対する愛情死体から遊離する死霊への恐怖という,相矛盾した情緒の併存がみられ,死霊が高められた存在である祖霊の性格にもそれが反映されている。祖霊の性格は当該社会の生産構造とかかわり,2類型がみられる。第1は,アジア・アフリカの山地ないし森林地帯の焼畑農耕民・牧畜民の世界に関連してみられるもので,死霊を葬送を通して死者の世界に送り,祖霊に高められた死霊を手厚くまつる型である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

それい【祖霊】
先祖の霊。日本では、三三年忌ないしは五〇年忌の弔とむらい上げのすんだ死者の霊は、個性を失って祖霊一般の仲間入りをすると考えられている。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

祖霊
それい
家族および親族の祖先の霊。死者一般の霊としての死霊と区別される。アフリカの狩猟採集民サンでは、死霊は一般に恐れられているが祖霊と区別されない。しかしケニアに住むバントゥー系の民族集団カンバでは、親族の祖霊と、所属のわからない死霊とに分けられ、前者は違反を犯した子孫に災厄をもたらすが、後者はだれにでも理由なしに祟(たた)る。キリスト教や南米のクナ・インディアンでは、祖霊は生者に直接の影響を与えることはないが、生者と引き続いて強い関係を持ち続けると考える社会においては祖先崇拝となる。日本では死者の霊は三十三年忌においてその個性を失いカミとして集合的祖霊に合一する。この祖霊は多くの場合生前の居住地からあまり遠くない山にいて子孫を見守る。カミとなった祖霊は毎年盆と、かつては正月にも、子孫の家を訪問しては供応を受け、そして家の繁栄を守護するのである。このように帰るべき家をもたず、子孫に祭られることがないのが無縁仏である。日本で生者に災厄をもたらす、すなわち祟るのはおもにこうした無縁仏、人間としての生を全うせず横死した者の死霊である。
 祖霊の子孫に対する関係は、病気や災いをもたらす懲罰的なものと、恩恵を与える保護的なものに分けられる。中国や日本の祖霊は後者の傾向が強く、アフリカの諸社会の祖霊は前者の傾向が強い。たとえば西アフリカの農耕民タレンシでは、祖霊は親族集団の秩序や存続を脅かすような行為を行った者を病気にしたり、その他の不幸やときには死をも与えると信じられている。そうした場合、子孫は供犠(くぎ)を行って祖先の怒りをなだめるのである。このような祖霊の性格の相違を親族集団の連帯性の強弱によって説明しようとする試みがなされている。集団が単一の原理で構成されている場合(たとえば父系原理)、連帯性は強く祖霊の制裁は必要ではない。それに対し複数の原理が働く場合、葛藤(かっとう)が生じやすく、祖霊の宗教的制裁が必要になると考えられるのである。[加藤 泰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

そ‐れい【祖霊】
〘名〙 一般に先祖の霊。日本では個々の死者の霊が、三三年目などの弔上げを終わって個性を失い、先祖の霊一般に融合したもの。〔塵芥(1510‐50頃)〕 〔後漢書‐袁紹伝〕

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