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神泉苑【シンセンエン】

デジタル大辞泉

しんせん‐えん〔‐ヱン〕【神泉苑】
平安京大内裏造営の際に設けられた天皇の遊覧用庭園。のち、空海善女竜王をまつってから雨乞いの修法の場ともなった。現在、京都市中京区に池の一部が残る。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しんせんえん【神泉苑】
平安初期庭園の遺跡。京都市中京区門前町に所在。平安京選定と同時に計画された禁苑で,大内裏の南東に隣接し,北は二条,南は三条,東は大宮,西は壬生大路に囲まれた南北4町,東西2町の広大な地を占め,周囲に築地をめぐらし六つの門を開いていた。苑内北東部に神の泉の名のとおり水量豊富な湧泉があり中央部の大池にたたえられ,池には大きな中島があった。池に南面して正殿(乾臨)があり屋根には鴟尾(しび)を上げた。正殿の左右に閣が,池に臨んで東西に釣台があり,これらはでつながれていた。

出典:株式会社平凡社
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国指定史跡ガイド

しんせんえん【神泉苑】

京都府京都市中京区門前町にある庭園。794年(延暦13)の平安京造営の際に、桓武(かんむ)天皇が大内裏(だいだいり)南の沼沢に設けた禁苑(天皇の庭)である。つねに清泉が湧き出すことから神泉苑と名づけられ、12万m2もの広さの苑内には大池や泉、森林などの自然を取り入れた庭が造られて、敷地の北部には宮殿が建てられた。天皇や貴族はここで舟遊びや観花、弓射、相撲などの宴を催し、御池通(おいけどおり)の名の由来にもなった。1602年(慶長7)の徳川家康による二条城築城の際に敷地が削減されたが、現在も平安の面影を残している。境内には願いが叶う法成橋(ほうじょうばし)や、年の恵方(えほう)を祀る歳徳神(としとくじん)がある。また、神泉苑は霊場としても知られ、824年(天長1)に大干ばつに悩む淳和(じゅんな)天皇の勅命により、弘法大師(空海)が神泉苑に善女龍王(ぜんにょりゅうおう)を勧請して雨乞いの修法をほどこすと、法成就池(ほうじょうじゅいけ)から龍が天に昇り、雨が降ったという伝説が残っている。863年(貞観5)には御霊会(ごりょうえ)が行われ、祇園祭山鉾(ぎおんまつりやまぼこ)巡行の起源となった。源義経と静御前(しずかごぜん)の出会いの場としても有名である。1935年(昭和10)に国の史跡に指定された。地下鉄東西線二条城前駅から徒歩約4分。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

神泉苑
しんせんえん

「しんぜんえん」とも読む。平安京の禁苑。二条南大宮西(京都市中京区)に、東西2町、南北4町の地を占めた。泉、池、森林などの自然の景観を利用し、正殿の乾臨閣、左閣、右閣、東西の釣台(つりだい)などの建物があり、寝殿造の先駆といえる。桓武(かんむ)天皇以来、天皇の行幸・遊宴がしばしば行われた。9世紀の中ごろ以後になると宗教的性格が強まり、雨乞(あまご)いの祈祷(きとう)や御霊会(ごりょうえ)を行う霊場となった。中世以降は荒廃し、現在は池を中心としたごく一部が、東寺(とうじ)に属する寺院として残っている。

[吉田早苗]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しんぜん‐えん ‥ヱン【神泉苑】
(「しんせんえん」とも) 平安京造都の時、大内裏の南に接して営まれた禁苑。南北四町、東西二町の地を占めて造り、池や林などの自然の景観を取りこみ、乾臨閣などの楼閣を配したもので、平安初期しばしば行幸があり、遊宴、遊猟などが行なわれた。天長元年(八二四)、空海がここで請雨法を修したとの伝承もあり、そのころから善女龍王がまつられて、祈雨または止雨の霊場となった。また、御霊会(ごりょうえ)も行なわれた。平安末期から次第に荒廃し、現在は中京区門前町に苑池の一部を存し、真言宗教王護国寺(東寺)に属する寺院となり、近年、乾臨閣や池の跡が発掘されている。京都の訛(なま)りで、「ひぜんさん」「ひでいさん」ともいう。国史跡。しせんえん。神泉。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

神泉苑
しんせんえん
平安京内に設けられた池泉式庭園
池・樹木・滝・流れなどがあり,岸辺に豪華な建物をつくった。平安初期の漢詩題材となった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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