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神経内分泌がん【しんけいないぶんぴつがん】

知恵蔵

神経内分泌がん
ホルモンを産生する神経内分泌細胞に由来する腫瘍(しゅよう)のこと。膵臓(すいぞう)、胃、下垂体、小腸、大腸、肺、子宮頸部(けいぶ)など色々な臓器に発生する。WHO(世界保健機関)は、悪性度の低いものをNET、悪性度の高いものをNECと分類している。
神経内分泌がんの中には消化管ホルモンを分泌するものがあり、分泌されるホルモンの種類によって、ガストリノーマ(胃酸の分泌を促すガストリンを分泌)、インスリノーマ(血糖値を下げるインスリンを分泌)、グルカゴノーマ(血糖値を上げるグルカゴンを分泌)、VIPオーマ(胃酸分泌を抑えるなどの作用を持つペプチドを分泌)と呼ばれることもある。
病巣から分泌されるホルモンの症状が現れる症候性NETの場合、症状はあってもCT(コンピューター断層撮影)やMRI(磁気共鳴断層撮影)の画像で確認できるほどの大きさでないことが多く、薬物を用いた検査で確定となる。NETの進行は遅く、転移がなければ手術で病巣を切除し、抗がん剤などの薬物療法を行うなどの治療でいったん治癒することも多い。ただし、病巣の切除後10年経ってからも再発や転移がみられることがある。特に肝臓に転移すると予後が悪いため、定期的に画像検査などを受けるなどして経過観察を続ける必要がある。NECに対しても、病巣の切除や化学療法が行われるが、NETに比べて予後は悪い。
診断技術が上がったことから、近年、神経内分泌がんの報告数は増えている。膵がんのおよそ5%が神経内分泌がんであると推測されている。
米アップル社の共同創業者で2011年10月に死亡したスティーブ・ジョブズは、03年に膵臓の神経内分泌がんが分かり、闘病しながら11年8月まで執務していた。
(石川れい子  ライター / 2011年)

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

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