@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

祥瑞【しょんずい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

祥瑞
しょんずい
Xiang-rui
中国,明代末頃に焼成された染付磁器の一様式。器底に「五良大甫」「呉祥瑞造」の縦書き2行の染付があるところからこの名が起った。鞘形,亀甲,丸紋つなぎ,立涌 (たてわく) などの幾何学文様を鮮麗な青藍色の釉 (うわぐすり) で表わし,碗,皿,など茶具類が多い。そのため,日本の茶道関係者が中国に注文して作らせた特殊な磁器であったとする説もある。このような染付磁器類を祥瑞手 (で) と称する。祥瑞に赤,黄,緑などの上絵釉を併用したものを色絵祥瑞,または祥瑞色絵と称し,日本では染錦手 (そめにしきで) と呼ぶ。なお呉祥瑞,五良大甫などの銘については諸説があるが,いずれも定かではない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しょう‐ずい〔シヤウ‐〕【祥×瑞】
縁起のよい前兆。吉兆

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しょんずい【×瑞】
中国明末の崇禎(すうてい)年間(1628~1644)、日本の茶人の注文により景徳鎮窯で作られたといわれる染め付け磁器。精白素地(きじ)に、鮮やかな青藍色で模様を施す。「五良大甫呉祥瑞造」の銘があるところからつけられた名称。明末から清初にかけて焼かれた。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

しょうずい【祥瑞 xiáng ruì】
中国で,王者によって太平の世が実現されたことを知らせる,めでたいしるし。日月がいちだんと輝きを増したり,かなえ)の出現鳳凰,騏驎(きりん),連理の木などの珍しい動植物の出現により示されると考えられた。年号にも祥瑞の出現にちなむものが多い。《白虎通》封禅や《論衡》是応篇などにさまざまの祥瑞が列挙され,正史にも《宋書》符瑞志や《南斉書》祥瑞志など,祥瑞について記述する篇が設けられることがある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

しょんずい【祥瑞】
中国の明末・清初,崇禎年間(1628‐44)を中心に江西省景徳鎮の民窯で,日本の茶人たちの好みを反映して作られた精緻な絵付の青花磁器。一部の作品に〈五郎大甫 呉祥瑞造〉の染付銘があるところから祥瑞と呼ばれる。精選された磁土を用い,鮮烈なバイオレット・ブルーに発色する青料(呉須)で絵柄器物のほとんど全体に描かれている。器種には香合,水指,茶碗のほか鉢皿類など懐石具もある。また染付祥瑞のほか,上絵を加えた色絵祥瑞もある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しょうずい【祥瑞】
めでたいことのあるしるし。吉兆。瑞祥。 其夢を-だと思つて/渋江抽斎 鷗外しょんずい

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しょんずい【祥瑞】
中国、明末・清初に作られた染め付け磁器。素地は精白で、丸紋のつなぎ、あるいは散らしの中に、花鳥風月・人物・幾何学模様などを描いたものが多い。諸説あるが日本の茶人の注文により、中国の景徳鎮で焼かれたものと思われる。底に「五良大甫呉祥瑞造」の銘があり、古来染め付け磁器の最上とされる。祥瑞手。呉祥瑞。 銘は祥瑞ともに地名とする説、五良大甫呉祥瑞は人名とする説などがある

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

祥瑞
しょんずい
中国、景徳鎮窯(けいとくちんよう)で明(みん)代末期の崇禎(すうてい)年間(1628~1644)、日本からの注文によって焼造された異色な染付磁器。緻密(ちみつ)な白磁胎に鮮やかな青藍(せいらん)色の染付で文様を表した上質な焼物で、作品の底に「五良大甫呉祥瑞造(ごろうたいほごしょんずいぞう)」という染付銘があるところから、日本では一般に祥瑞と称している。遺品の多くは日本のわび茶の道具で占められ、水指、反鉢(そりばち)の大作から、茶碗(ちゃわん)、香合(こうごう)、茶器、茶巾(ちゃきん)筒などの茶具、徳利、酒呑(ぐいのみ)、台鉢、手鉢、輪花鉢、向付(むこうづけ)、皿などの懐石道具があるほか、まれに香炉、燭台(しょくだい)、書鎮などの文房具もある。
 いずれも造形からみて明らかに日本の茶人のための特製品であり、形は注文に応じながら、絵付の文様はほとんどすべて中国原図に従って、中国意匠を盛っているところに、奇をねらう茶人の着想があったようである。この文様の一部に緑・赤などの上絵彩を施したものは色絵祥瑞ともいう。また銘文の「五良大甫呉祥瑞」とは呉家の家の五男の長子という意味であり、呉姓を名のる景徳鎮陶工の作であると推測される。兵庫県芦屋(あしや)市の滴翠(てきすい)美術館には、明最末期の作とされる崇禎8年(1635)銘の染付茶巾筒が蔵されている。[矢部良明]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しょう‐ずい シャウ‥【祥瑞】
〘名〙
① めでたいしるし。よろこばしい前兆。吉祥。吉瑞。
※続日本紀‐和銅五年(712)九月己巳「古賢王有言。祥瑞之美無以加豊年
※太平記(14C後)二五「只周の代に宝鼎を掘出し、夏の時に河図を得たりし祥瑞(シャウスイ)も是には過じとぞ見へし」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

しょん‐ずい【祥瑞】
〘名〙 染付(そめつけ)磁器の一種。素地、釉(うわぐすり)、青料ともに精選された上質のもの。器底の「五良大甫呉祥瑞造」の銘からの称。多くは茶器で、中国明末、日本の茶人の注文によって景徳鎮の民窯で作られたものとされる。銘は伊勢国(三重県)の陶工、五郎太夫のことともいわれたが、現在では中国明末の陶工と解されている。祥瑞手。
※洒落本・文選臥坐(1790)東北の雲談「祥瑞(ションズイ)の丼に、雪花糖・唐密柑を入」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

祥瑞」の用語解説はコトバンクが提供しています。

祥瑞の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation