●禁制【キンセイ】
デジタル大辞泉
きん‐せい【禁制】
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世界大百科事典 第2版
きんぜい【禁制】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
禁制
きんぜい
鎌倉期以降、幕府や大名・国人(こくじん)などが、寺社・諸人に対しその保護と統制を目的として、掟(おきて)や禁止事項などを通知するために出した文書。禁札、制札、制符ともいう。禁制には、権力者が広く一般に通知する目的で市町(いちまち)・村落に掲示する場合と、寺社・市町・村落の要請によって出される場合とがあり、その性質上、木札として出されたため各地に伝存する。形式については鎌倉期は一定しなかったが、室町期以降になると禁制の前半部分に禁止事項の箇条書、後半部分に違反者への処罰文言を記載するのが一般的となった。戦国期には寺社・市町・村落などが、兵火災害から自己を守るために大名・国人に保護を求めたため禁制が増加した。記載内容は多岐にわたるが、寺社には軍勢の乱妨(らんぼう)・陣取・放火・竹木伐採の禁止、僧衆・神職への生活規制、市町には喧嘩(けんか)口論、乱妨狼藉(ろうぜき)・押売押買・国質所質(くにじちところじち)などの禁止が多く、村落には軍勢の乱妨や百姓への不当行為などの禁止を示すものが多い。
[久保田昌希]
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精選版 日本国語大辞典
きん‐せい【禁制】
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