●福祉国家【ふくしこっか】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
福祉国家
ふくしこっか
welfare state
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デジタル大辞泉
ふくし‐こっか〔‐コクカ〕【福祉国家】
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世界大百科事典 第2版
ふくしこっか【福祉国家 welfare state】
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大辞林 第三版
ふくしこっか【福祉国家】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
福祉国家
ふくしこっか
welfare state
福祉国家の目標としては、貧困の解消、生活水準の安定、富・所得の平等化、国民一般の福祉の極大化などが掲げられるが、その具体的内容はそれぞれの国の歴史的・社会経済的諸条件により異なる。たとえば、イギリスでの福祉国家の形成に大きな影響を及ぼしたビバリッジ報告『社会保険および関連サービス』(1942)によれば、個々人の資力にかかわりなく全国民にナショナル・ミニマムを保障し、それによって「窮乏からの解放」を実現することが社会保障の目標であり、そのための制度としては、稼得の中断・喪失時に最低生活給付を行う社会保険を主体とし、これを有効に機能させるための前提条件としての完全雇用の達成、家族手当および国民保健サービスの創設などが必要となる。
福祉国家の共通的特色の第一は、国民の生存権を保障するものとして、社会保障制度が確立していること。第二に、福祉国家は、経済的には資本主義の欠陥である貧富の格差や失業その他の不安定性を修正しようとする修正資本主義のもとでの国家であり、経済に対する国家のコントロールが広範に及んでいる国家である。第三に、政治的には、市民的自由と民主主義を基礎にしていることなどであるが、実際には行政権力の肥大化、官僚化などの問題を内包し、福祉国家論は現実を隠蔽(いんぺい)するイデオロギーであるとの批判もある。[三橋良士明]
『東京大学社会科学研究所編『福祉国家』全六巻(1984~85・東京大学出版会) ▽モーリス・ブルース著、秋田成就訳『福祉国家への歩み』(1984・法政大学出版局) ▽W・A・ロブソン著、辻清明・星野信也訳『福祉国家と福祉社会』(1980・東京大学出版会)』
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精選版 日本国語大辞典
ふくし‐こっか ‥コクカ【福祉国家】
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