●禹歩【ウホ】
デジタル大辞泉
う‐ほ【×禹歩】
1 天皇または貴人が外出のとき、道中の無事を祈って陰陽家(おんようけ)がまじないを唱えながら舞踏する作法。反閇(へんばい)。
2 歩き方が大股であること。
3 足の不自由な人。
[補説]中国で夏(か)の禹王が国土経営のため天下を歩き回ったために、歩行が不自由となったという伝説による語。
2 歩き方が大股であること。
3 足の不自由な人。
[補説]中国で夏(か)の禹王が国土経営のため天下を歩き回ったために、歩行が不自由となったという伝説による語。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
うほ【禹歩】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
う‐ほ【禹歩】
〘名〙
① (中国の夏の禹王が、治水のため天下を経巡った結果、ついに足の自由がきかなくなったという伝説による) 禹王の特殊な歩き方。〔荀子注引尸子‐非相〕
② (占いや祭のときに、巫者(ふしゃ)が①をまねたところから) 足を進めるときに、二歩めを一歩めより前に出さず、三歩めを二歩めの足で踏み出す歩き方。日本では、貴人の外出時、邪気を除くために陰陽家が呪文(じゅもん)を唱えて千鳥足で歩くのに従って歩くもの。反閇(へんばい)。
※勘仲記‐弘安七年(1284)六月一三日「陰陽頭国高朝臣参進、禹歩退」
③ 足の自由のきかない人。〔わらんべ草(1660)〕
④ 大またで歩くこと。〔南史‐陳顕達伝〕
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「禹歩」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●禹歩の関連情報