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私奴婢【シヌヒ】

デジタル大辞泉

し‐ぬひ【私×婢】
律令制で、官有公奴婢(くぬひ)に対して、私有奴婢のこと。売買譲渡の対象となり財物視されて、所有者の労働力となった。

出典:小学館
監修:松村明
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世界大百科事典 第2版

しぬひ【私奴婢】

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

私奴婢
しぬひ

日本古代の律令(りつりょう)制で定められた5種の賤民(せんみん)の一つ。人身売買、債務による人民の奴隷(奴婢)への没落は、7世紀後半に顕著となったが、庚午年籍(こうごねんじゃく)(670)と庚寅(こういん)年籍(690)の造籍により良民と賤民の区分を固定化し、それ以後の人身売買や債務奴隷を禁止し、良民(公民)が没落して奴婢となることを防止した。これ以降、私奴婢は生益(しょうえき)によってのみ増加することになった。私奴婢は8世紀においては人口の数%から1%以下まで地域差があり、また貴族や地方豪族や大寺院は数十人から数百人の規模の奴婢を所有する場合もあったが、一般の公民の間では一部の富有な戸が若干名を所有する程度であった。その例は「正倉院文書」のなかの戸籍・計帳にみられる。

[石上英一]

『井上光貞他編『律令』(『日本思想大系3』1976・岩波書店)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

し‐ぬひ【私奴婢】
〘名〙 令制下における隷属民の一つ。私人に所有され、使用されていた奴婢。物品同様に交易売買されていた。私賤。
※正倉院文書‐大宝二年(702)筑前国嶋郡川辺里戸籍「奴弓取、年伍拾弐歳〈略〉上件十八口戸主私奴婢」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社日本史事典 三訂版

私奴婢
しぬひ
律令制における五色 (ごしきのせん) の一つ
最下層の賤民で,官有の公奴婢 (くぬひ) に対して私有の奴婢である。土地や財産と同じように売買・譲渡された。良民の3分の1の口分田を与えられ,農耕や手工業に使役された。納税の義務はなかった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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