@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

私有林【しゆうりん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

私有林
しゆうりん
private forest
個人や会社,社寺の所有する森林森林法では国有林以外の所有形態を民有林と規定しているが,民有林には都道府県有林,市町村有林,財産区有林などの公有林と,会社,社寺,個人の所有する私有林の別がある。日本の総森林面積は 2521万 2000haであり,そのうち私有林は 58%を占め (1990) ,その 90%が個人有であるが,うち 20ha以上の森林を経営する主業的林業者は2%以下で,大部分は農家の副業的なものである。社寺有は財源を兼ねながら社寺の環境を保存する風致林的な役割を果している。しかし,近年,林業の採算性は低迷を続けており,国産材の生産の促進などの問題もあることから,林業経営の合理化と生産向上を目指し生産体制整備などが急務とされており,会社および共同保有形態も増加してきている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

しゆう‐りん〔シイウ‐〕【私有林】
個人の所有する森林。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

林業関連用語

私有林
個人、会社、社寺、共同(共有)、各種団体・組合等の所有する森林をいう。

出典:農林水産省

世界大百科事典 第2版

しゆうりん【私有林】
私有の森林のことで,国有林公有林以外のものの総称。私有林と公有林を合わせて民有林という。日本の森林面積の約2/3を占めている。私有林の所有者は林家(林業を経営する世帯),社寺,会社などで,ほかに共同所有,慣行共有もある。日本の私有林の特徴は小所有のものが多いことで,林家数250万戸(うち農家が160万戸)のうち10ha以上を所有するものはわずか13万戸にすぎない(1990)。このように零細規模であるうえに1人の所有森林は十数個の小団地に分散し,1団地の面積が0.1haから大きくても1haくらいのものが多いことも特徴である。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

しゆうりん【私有林】
森林の所有区分の一。個人または法人が所有する森林。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

私有林
しゆうりん
個人、会社、社寺、各種団体・組合などの所有する森林で、国有林、公有林以外の総称。2007年(平成19)時点の日本の私有林面積は1454万ヘクタール、総森林面積2510万ヘクタールの約6割を占める(『森林・林業白書』2012年版)。世界的には国・公有林の比率の高い国が多いが、日本は北欧諸国、フランス、アメリカなどともに私有林比率が高い。私有林の1事業体当りの平均所有規模は、日本はフランスと近似し、アメリカは日本の6倍、北欧諸国は15倍もの規模となっている。
 私有林の所有関係が確定されるのは、1873年(明治6)に開始される地租改正によってである。江戸時代は、スギ、ヒノキなどの有用林は幕藩有林として管理され、集落を取り巻く里山の山林原野は入会(いりあい)地として農民が利用していた。地租改正は、幕藩有林の多くを官林とする一方、農民入会地などの山林原野に対し地券(所有権)を交付する方式をとった。地券交付においては、明治政府は江戸時代に勝るとも劣らない地租の確保を図るために、山林原野の利用の有無よりも地租の負担能力の有無を優先させ、財力のある地主層などにより多くの地券交付を行った。この明治期に生み出された私有林は、1940年代後半に行われた農地改革においても改革の対象とされずに今日に至っている。そのため、私有林は所有規模の格差が大きく、上は2万ヘクタール以上の所有から、下は1ヘクタール未満の農家林なども存在する。なお、会社有林(社有林)は、紙・パルプ産業の所有山林が代表的なものであるが、紙・パルプ需要の急増する1950年代以降に山林の集積を行ったケースが多く、1社で8万ヘクタール(東京都の全森林面積)にも及ぶ会社有林を所有する会社も存在する。私有林の利用は、1960年代までは農業用の堆肥(たいひ)や木炭・薪(まき)の採取に多く利用されてきたが、1970年代以降はそうした利用がほとんど姿を消した。また、木材需要の急増する1950年代からは、全国各地でスギ・ヒノキなどの造林が大規模に行われ、建築用の木材資源を造成してきた。しかし、1970年代以降、外材の大量輸入が行われ、採算がとれないままに造林地の維持管理が困難な状況に置かれている。[山岸清隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

しゆう‐りん シイウ‥【私有林】
〘名〙 個人が所有する森林。国有林、公有林以外の森林。
※森林法(明治四〇年)(1907)一条「森林は〈略〉御料林、国有林、公有林、社寺有林及私有林とす」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

私有林」の用語解説はコトバンクが提供しています。

私有林の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation