●秦嶺【シンレイ】
デジタル大辞泉
しん‐れい【秦嶺】


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世界大百科事典 第2版
しんれい【秦嶺 Qín lǐng】
中国,陝西省南部を東西によこぎる断層山脈。平均標高2000~3000m,最高峰の太白山(3767m)をはじめ,《詩経》にみえる終南山,玉泉山などの山峰がある。渭河と漢水の分水嶺をなし,北側は急峻な断層崖のため,古来,渭水盆地では〈南山〉と称し〈九州の名阻,天下の険峻〉とよんだ。宋・金が南北に対立した時代は国境線となった。東の淮河(わいが)とともに秦嶺―淮河線を形成,北方の暖温帯,コムギを中心とする畑作,南方の亜熱帯,イネ栽培をわける重要な境界である。
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精選版 日本国語大辞典
しん‐れい【秦嶺】
[一] 中国、陝西省西安市の東南にある終南山の異称。
[二] 中国、陝西省の太白山から、河南省の伏牛山脈まで、渭水と漢水の間を東西に走る山地の名。広義には甘粛省南部の岷山から、安徽省中部の大別山脈までをさし、淮河(わいが)とともに華北・華中の境界となっている。最高峰は太白山(三七六七メートル)。
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旺文社世界史事典 三訂版
秦嶺
しんれい
Qínlǐng
中国の崑崙 (クンルン) 山脈東部に発し,黄河上流に並行して東西に連なる山脈
甘粛・陝西 (せんせい) 両省の南部をほぼ東西に走り,渭水 (いすい) と漢水との分水嶺を形成し,中国の北部と中部とを判然と区別する自然的境界をなす。
甘粛・陝西 (せんせい) 両省の南部をほぼ東西に走り,渭水 (いすい) と漢水との分水嶺を形成し,中国の北部と中部とを判然と区別する自然的境界をなす。
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