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秩序【ちつじょ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

秩序
ちつじょ
order
2つ以上のものが,ある1つのものに対して有する関係をいう。この関係は宇宙の秩序のように,それを考える主体に依存しないで存在している場合と,数学における体系のように,主体の思考の働きによってのみ存在する場合があり,また静的なものと,動的なものがある。さらにここでいう「もの」は,事物,人間,概念,その他いかなるものでもありうる。したがって秩序という概念そのものも無限に多様で,自然的,社会的,倫理的,美的,法的,政治的などの秩序が考えられる。秩序を成立せしめる原因ないし根拠としては理性的存在者が考えられ,秩序はその理性の具現として,種々の分野において人間が発見,実現すべき理念とされる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ちつ‐じょ【秩序】
物事を行う場合の正しい順序・筋道。「秩序を立てて考える」
その社会・集団などが、望ましい状態を保つための順序やきまり。「学校の秩序を乱す」

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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大辞林 第三版

ちつじょ【秩序】
物事の正しい順序。 -正しく行動する
社会の諸要素が相互に一定の関係・規則によって結びつき、調和を保っている状態。 社会の-を乱す -を維持する

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

秩序
ちつじょ
order英語
ordreフランス語
Ordnungドイツ語
自然や社会を一貫して支配している原理、法則性。この宇宙の中に含まれているさまざまの多様を統一化するところの原理。初期のギリシア哲学は、人間の理性と同質的な秩序が自然や社会をも同時に支配していると考えた。つまり、自然と人間とは連続的親縁の関係にあるとされてきた。だから、宇宙の理法(ロゴス)を探究する学問である宇宙論が、ただちに国家の法(ノモス)や人間精神を支配する原理の探究でもありえたのである。ところが、キリスト教的世界観の到来とともに、大地は裂けて深淵(しんえん)となり、自然と精神の間に亀裂(きれつ)が生じ、それ以後、両者は非連続的な断絶の関係のままに放置されることとなった。デカルトの形而上(けいじじょう)学は、精神と自然との間の実在的区別を論証することに専念し、自然的世界に関してのみ数学的な秩序を想定するに至った。パスカルになると身体と精神と愛という相互に非連続な関係にある三つの秩序の説をたてるに至る。このように、ヨーロッパの近代以後は、宇宙を支配する統一的原理としての古典的秩序の観念を見捨て、さまざまの次元の秩序をそれぞれ異なった仕方で探究するようになるのである。[伊藤勝彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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