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種(種類)【しゅ】

日本大百科全書(ニッポニカ)

種(種類)
しゅ
species

生物を分類する場合の基本単位であって、一般に種類とよばれるものがこれにあたる。生物の進化が認められるようになる以前は、種は不変であると信じられていたが、現在では種もまた変化することが知られている。

 種とは、個体間で交配が可能な一群の生物であって、ほかの同様な生物群とは生殖的に隔離されているもの、と定義してよいであろう。つまり、同種内の個体間では子孫ができるが、異種の個体間には子孫ができないということである。確かに、普通野外でみられる生物はそれぞれ形や色彩などに種の特徴を示しており、似通った種でも一定の違いがあって雑種を生じることがない。しかし、なかには明らかに異なる2種間に雑種を生じ、子孫を残すこともあって、種の判定はかならずしも容易ではない。多くの地方的な亜種に分化して、両極端の間では種間以上の相違が認められる種がある一方、外見的に区別が困難でも生殖的に隔離されている種もある。生物の種の学名は二名式で、種の属する属名(大文字で始まる)と種自身の小名(種小名)を並記したもので、そのあとに小名の命名者を記すのが通例である。

[中根猛彦]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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