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空想より科学へ【くうそうよりかがくへ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

空想より科学へ
くうそうよりかがくへ
Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaft
ドイツの社会主義者 F.エンゲルス著。 1882年刊 (1880フランス語版) 。『反デューリング論』の3つの章を整理して刊行された。資本主義社会に対する変革手段を見出せなかった空想的社会主義に対し,唯物史観,剰余価値理論によって資本主義的生産様式を分析し,そこからプロレタリアートによる社会変革の方法を明らかにしたものである。したがって,マルクス主義科学的社会主義であることを宣明した書物であるともいえる。マルクス主義文献のうち,最も広く読まれてきた文献である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)

空想より科学へ
くうそうよりかがくへ
Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaftドイツ語
空想から科学への社会主義の発展』が正確な書名。エンゲルスが、フランスの社会主義者ポール・ラファルグの依頼により、『反デューリング論』のなかの三つの章に基づいて1880年に加筆、編集したものである。サン・シモン、フーリエ、オーエンらの空想的社会主義の歴史的意義とユートピア的限界を示し、さらに、近代社会における資本主義的生産様式とその矛盾の発展という客観的現実に基づいた自らの科学的社会主義の主張を明らかにしている。唯物史観に基づくマルクス主義的な「科学的社会主義の入門書」として各国語に翻訳され、数多く出版されている。[重田澄男]
『石田精一訳『空想から科学へ』(新日本出版社・新日本新書) ▽寺沢恒信訳『空想から科学へ』(大月書店・国民文庫)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

くうそうよりかがくへ クウサウよりクヮガクへ【空想より科学へ】
(原題Die Entwicklung des Sozialismus von der Utopie zur Wissenschaft) 社会科学書。エンゲルス著。一八八〇年刊。社会主義の内容と理論的形態を示し、弁証法的および史的唯物論に立って資本主義の内部矛盾の拡大が社会主義の必然的成立をもたらす経過を論じたもの。

出典:精選版 日本国語大辞典
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