●竹細工【タケザイク】
デジタル大辞泉
たけ‐ざいく【竹細工】
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世界大百科事典 第2版
たけざいく【竹細工】
[竹細工の歴史]
竹細工がとくに著しい発達をみたのは,竹の産出が多く種類も豊かであった中国の華南地方で,中国では黄帝の神話にもすでに笊籬(そうり)工の名が現れ,紙の発明まで中国の文書は竹簡を主要な材としていた(木簡)。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
竹細工
たけざいく
竹細工とは、竹を横にひいたり、何本かに縦に割ったり、さらに細かく削ってひご(籤)としたもので、組んだり編んだりした竹製品のことをいう。わが国は良質の竹の産地に恵まれているため、原始のころから柔軟にして堅牢(けんろう)、かつ優雅な竹製品が、いろいろな生活用具として、あるいは武器、農具、漁具として発展してきた。17世紀には、籠(かご)編、籠結、笊(ざる)編とよばれる竹細工の専門職人(竹細工師)が生まれた。
竹細工の特徴は、なんといってもその編組みにある。編み方の基本は三つ目と四つ目で、通常用いられている編み方だけでも、笊編、網代(あじろ)編、六つ目、石畳、麻の葉、縄編、蜘蛛(くも)巣、松葉、青海、鉄線、氷裂編、束編、千条編、編絣(かすり)など数十種類のものがあげられる。なお竹には、割れる・折れるという素材自身の宿命的な性質があるので、編組みの材料は、職人(作家)が自らよい竹を吟味して、切出しで薄く長く剥(は)いでつくっていく。竹細工の工具には、竹をひく弦(つる)掛け鋸(のこ)と、割るための竹割り鉈(なた)・小刀、削る切出し小刀・竹削り台、穴をあける鼠歯錐(ねずみはきり)・四つ目錐・三つ目錐などがある。
竹材を、製品を構成する部分に分けてみると、タテ(底部・側面の骨になる材料)、ヘン(編み上げていく材料)、ヘリ(縁を巻き上げる材料)の3種になる。いずれも竹の外皮のほうをおもに薄く剥いで使用する。工芸作家などの場合は、その使用目的に従って、竹材を厳選して用いているが、地方の民具としての竹細工は、その土地に生産する竹材を利用し地域性のある、民族的な細工物がつくられている。
おもな竹細工の産地と製品には、次のようなものがあげられる。岩手県二戸(にのへ)の根曲(ねまがり)竹細工(椅子(いす)・籠(かご)・行李(こうり))。群馬県高崎の竹皮細工(パン籠・盛(もり)器)。埼玉県川口の釣竿(つりざお)細工。神奈川県小田原の竹長さ計り。静岡県の駿河(するが)竹千筋細工。奈良県の茶杓(ちゃしゃく)、高山茶筅(ちゃせん)。愛媛県松山の「くやちゃら編」細工。大分県別府の、油抜きをした平ひごで編み上げた竹細工。
[秋山光男]
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竹細工[竹工]
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精選版 日本国語大辞典
たけ‐ざいく【竹細工】
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