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第三身分【だいさんみぶん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

第三身分
だいさんみぶん
Tiers État
第三階級とも呼ばれる。貴族階級にも聖職者階級にも属さないフランスの平民をいう。この言葉が平民全体を意味するようになったのはフランス革命直前のことで,E.シエイエスは『第三身分とは何か』という小冊子のなかでフランス全国民であると規定した。しかし,身分制議会である三部会が招集された 14世紀初期には,都市の大商人,大ギルドの代表,法学などが第三身分と呼ばれ,都市の下層民や農民は除外され,聖職者や貴族の特権身分を除く全国民をさしていたのではなかった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

だいさん‐みぶん【第三身分】
フランス革命以前、聖職者・貴族とともに三部会を構成した平民身分。大商人・法学者など都市のブルジョアをさすが、革命直前には平民全体をさして用いられた。第三階級

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

だいさんみぶん【第三身分 Tiers État[フランス]】
西ヨーロッパの封建時代,絶対主義時代には,聖職者,貴族に次いで第3番目の身分という意味で聖職者,貴族以外の者がしばしば第三身分あるいは平民と呼ばれた。そして,この3身分はおのおの天与の職分を帯び,相互に調和的に結合して社会を形成していると考えられた。聖職者は人々のために〈祈る者oratores〉である。貴族は人々のために剣を執って〈戦う者bellatores〉で,法を維持し,裁きをも行い,いかなる支配にも従属しない自由の保持者である。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

だいさんみぶん【第三身分】
フランス革命前、聖職者・貴族以下の平民の身分。国民の大半を占める被支配階級で、革命の担い手となった。第三階級。

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

第三身分
だいさんみぶん
Tiers état フランス語

僧侶(そうりょ)と貴族身分に属さない平民身分をさす。前二者は種々の身分的特権と栄誉を享受するが、第三身分は固有の身分特権をもたない。中世キリスト教世界では、祈るものoratores=僧侶、戦うものbellatores=貴族、働くものlaboratores=平民の身分的区分があった。働くものである第三身分は、裁判および財務官僚や、都市市政官から各種商人・職人に至る、いくつもの社会的・職域的階層、団体を含んでいる。政治的には、第三身分代議員が全国的ないし地方的な身分制議会に参席した。

 フランスでは、14世紀の全国三部会における第三身分は、特権都市の市政官や法曹家、大商人であり、1614年の場合、官僚特権をもつ法官が大多数を占めた。彼らは第三身分のうちでも勢力と資産をもつものであった。フランス革命時、1789年の全国三部会では、法曹家と商人、工業資本家など、資産家としてのブルジョアが第三身分を独占、革命推進の主体となり、ついに身分制を解体させた。

[千葉治男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

だいさん‐みぶん【第三身分】
〘名〙 フランスの三部会で、第三部を構成した商人・手工業者などの都市ブルジョアジー。第一身分の僧侶、第二身分の貴族に対する。一般には僧侶・貴族などの特権的身分以外の、すべての階級の人々を含めていう。第三階級。
※黒船前後(1933)〈服部之総〉ジョゼフ・フーシェ「たしかにそれは、中世において第三身分出身者がいくらかでも支配的身分に向って近づきうる唯一つの入口ではあった」

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

第三身分
だいさんみぶん
tiers état
アンシャン−レジーム時代のフランスにおける僧侶・貴族ら特権身分を除く一般平民層の総称
本来は三部会の第三部に代表を出した都市のブルジョワジーをさしたが,フランス革命前には上層商工業者・地主から小ブルジョワ・下層民衆までを含み,シェイエスは『第三身分とは何か』で,これを国民そのものと規定した。革命初期には一致して特権身分に反抗したが,しだいに分裂。初期には上層ブルジョワ,恐怖政治期には下層民衆,総裁政府期には上層ブルジョワへと支配層が変遷した。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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