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第五福竜丸事件【だいごふくりゅうまるじけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん
焼津の漁船『第五福竜』がビキニ環礁におけるアメリカの水爆実験降灰をかぶった事件。 1954年3月1日,マグロ漁船『第五福竜丸』はビキニ環礁北東約 80カイリで操業中,水平線上南西に閃光があり,数分後に爆音がとどろいた。約3時間ののちには白いが落下して甲板をおおった。2~3日後,全乗組員 23人が軽い頭痛を訴え,吐き気を催す者が出て,灰のついた皮膚が赤黒く水ぶくれとなり,頭髪が抜けはじめた。 14日,焼津に帰港後,原爆症と診断された。乗組員の一人,久保山愛吉無線長は9月 23日死去した。日本政府はすでに3月 16日,乗組員から事情を聴取し,『第五福竜丸』がアメリカの発表した禁止区域から 64km離れていたことを知り,国務省に調査を要求した。4月 10日,J.アリソン駐日大使はアメリカ政府の名において遺憾の意を表するとともに補償を行なった。この事件は「死の灰」という言葉を生み,ついに8月6日,原水爆禁止署名運動全国協議会を結成させた。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

第五福竜丸事件
1954年3月1日、米国が南太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁で水爆実験を実施。爆心から約160キロでマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員全23人が「死の灰」(放射性降下物)を浴びて被曝(ひばく)した。半年後、無線長の久保山愛吉さんが急性放射能症で死去。原水爆禁止運動が広がった。米国は同年5月までに計6回の実験を行い、他の多くの漁船も被曝。しかし、日米両政府の政治決着によって、責任問題や第五福竜丸以外の被害実態はあいまいなままにされた。
(2011-08-14 朝日新聞 朝刊 静岡 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

世界大百科事典 第2版

だいごふくりゅうまるじけん【第五福竜丸事件】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん

1954年(昭和29)3月1日、南太平洋ビキニ環礁でアメリカが水爆実験を行い、同環礁東方160キロメートルの海上で操業中の日本のマグロ漁船第五福竜丸が「死の灰」を浴びた事件。同船は3月14日静岡県焼津(やいづ)に帰港したが、乗組員23名が「急性放射能症」と診断され、東大病院と国立第一病院に入院、治療を受けた(9月23日には無線長久保山愛吉(くぼやまあいきち)が死亡)。同船が積んできたマグロからは強い放射能が検出され、5月には日本各地に放射能雨が降り始めた。この事件は国民に強い衝撃を与え、核兵器禁止の世論が急速に盛り上がり、翌1955年8月、広島での第1回原水爆禁止世界大会開催へとつながっていく。第五福竜丸は1967年廃船処分となって東京の夢の島に捨てられていたが、粘り強い運動の結果、1976年6月同地に都立の展示館が完成、保存されている。

[荒 敬]

『第五福竜丸平和協会編『母と子でみる 第五福竜丸』(1985・草土文化)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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旺文社世界史事典 三訂版

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん
1954年3月1日,アメリカがビキニ環礁で行った水爆実験のため,日本の漁船第五福竜丸が放射性物質(死の灰)を浴び,死者を出した事件
この事件は,国際的な原水爆禁止運動が展開する契機となった。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
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旺文社日本史事典 三訂版

第五福竜丸事件
だいごふくりゅうまるじけん
死の灰事件の一つ
1954年3月1日,マーシャル群島ビキニ環礁でのアメリカの水爆実験で,焼津のマグロ漁船第五福竜丸が死の灰を浴び,無線長久保山愛吉が放射能障害で死亡。これを契機に原水爆禁止運動が活発化した。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
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