●籃胎漆器【らんたいしっき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
籃胎漆器
らんたいしっき
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朝日新聞掲載「キーワード」
籃胎漆器
(2009-12-26 朝日新聞 朝刊 筑後 1地方)
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世界大百科事典 第2版
らんたいしっき【籃胎漆器】
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食器・調理器具がわかる辞典
らんたいしっき【籃胎漆器】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
籃胎漆器
らんたいしっき
漆加飾技法の一種。籠地(かごじ)ともいう。表皮をとってから薄く裂いた竹幹や、つる植物などを編んでつくった器形を籃胎というが、それに漆を塗ったもの。特殊なものに一定幅の竹ひごを巻き上げたり、同心円状に輪(わ)積みしたものもある。その歴史は古く、朝鮮半島の平壌近郊、楽浪古墳群の彩篋(さいきょう)塚出土の人物画像漆彩篋はメダケを細く割ってつくった後漢(ごかん)(1~3世紀)時代のものである。日本の縄文晩期の是川(これかわ)遺跡や亀ヶ岡遺跡からの出土品には、竹ひごを編んだ籠地のほか、アケビやマフジのつるを用いたものもある。正倉院の漆胡瓶(ぬりのこへい)は巻き上げか輪積みの胎地という説がある。タイやビルマ(現ミャンマー)で蒟醤(きんま)として盛行したが、それが近世に渡来して、とくに茶人に好まれ、茶道具に使用された。江戸末期、高松藩の玉楮象谷(たまかじぞうこく)はその影響を受けて数々の名品を残し、高松塗として現在にその技術を継承している。明治以降、久留米(くるめ)をはじめ、それを模倣した別府などでも生産している。
[郷家忠臣]
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事典 日本の地域ブランド・名産品
籃胎漆器[漆工]
らんたいしっき
久留米市で製作されている。籃胎とは、竹をはらむの意。竹をいかした素地に和漆を塗り重ねて研ぎ出した漆器。江戸時代に久留米藩が竪時塗漆器の生産を奨励した。その竪時塗の技法を応用して明治時代初頭に開発されたのが籃胎漆器。花器・菓子器・文箱などがつくられている。福岡県特産民芸品。
出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」
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