●粒子線【りゅうしせん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
粒子線
りゅうしせん
corpuscular beam
ビームの1種。微視的粒子が共通の方向に細い流れとなって進み,内部では互いにほとんど衝突しないものをいう。適当な方法でつくった粒子の集団から,スリットの組合せを通して一定の進行方向をもつものだけを取出したり,荷電粒子を電磁レンズで集束させたりしてつくる。電子線,原子線,分子線などがある。
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デジタル大辞泉
りゅうし‐せん〔リフシ‐〕【粒子線】
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世界大百科事典 第2版
りゅうしせん【粒子線 corpuscular beam】
粒子ビームともいう。中性の原子・分子,中性子,負電荷をもつ電子,正電荷をもつ陽イオンまたは原子核などの微視的粒子が,真空中で(中性子は空気中でもよい)ほぼ一方向に向かう細い流れ。互いにあまり衝突せず,したがってあまり広がらない線束をいう。X線は電磁波であるが,粒子性をもつことから粒子線に含める場合も多い。いずれも物質に衝突させたときにどのような方向にどのような強度で散乱されるかを測定し,それを解析することによって,X線の場合は物質内の原子,直接には電子の空間分布が求められ,電子線の場合は表面・薄膜・気体分子内の電子分布の解明などに役だつ。
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精選版 日本国語大辞典
りゅうし‐せん リフシ‥【粒子線】
〘名〙 真空中で共通の進行方向をもち、細い流れとなって進む微視的粒子の集団。中性の分子線、原子線、中性子線と、電荷をもつ電子線、陽極線などがある。
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