@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

粘板岩【ねんばんがん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

粘板岩
ねんばんがん
slate
泥質岩に剥離性が発達した岩石。泥質岩が広域的な微弱な変成作用を受けるとやや再結作用が進み,岩石劈開が発達して薄くはげやすくなる。岩石劈開による剥離面は地層面と一致するものが多いが,一致しない場合もしばしばある。日本の古生界や中生界にきわめて多い。粘板岩の変成が少し進んだものが千枚岩。石板,砥石 (といし) などに使われる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ねんばん‐がん【粘板岩】
泥岩頁岩(けつがん)が弱い変成作用を受けて、板状にはがれやすくなった岩石。黒色緻密(ちみつ)で、スレート石盤硯石(すずりいし)などに利用。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

岩石学辞典

粘板岩
小さな(こぶ)のある雲母片岩粘土堆積岩接触変成岩で,黒雲母細片集合や,炭質物の集合によって生じた点紋が含まれる.菫青石紅柱石の斑状変晶を含む場合もある[Cotta : 1862].

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

粘板岩
clay slate: 非常に弱い変成作用を受けた粘土質岩石で,割れ目や劈開(へきかい),初期の葉状構造を示すもの.変成作用で再改変されたセリサイト,緑泥石,緑簾石,緑色雲母などは元の粘土の50%以下である[Flawn : 1953].しかし実際には粘板岩(clay slate)と千枚岩(phyllite)との間には区別ができるかどうか疑わしい[Harker : 1935].一般に粘板岩は粘土質の岩石からできたスレート(板岩)と,非常に硬く固結した頁岩の両方に使われているが,本来は前者の意味.日本語の粘板岩は地質調査所の人々によるTonn Schieferの訳らしく,白野夏雲により1883(明治16)年に石に関する論文に用いられた[歌代ほか : 1978].泥土岩スレート(pelite slate, slate-pelite)[Van Hise : 1904].
slate: →スレート

出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ねんばんがん【粘板岩 slate】
泥岩あるいはケツ岩が弱い広域変成作用をうけて剝離性が発達した片状細粒岩。スレートともいう。変成作用が進んで強く再結晶や剝離性が発達したものは千枚岩という。ケツ岩の剝離性は粘土鉱物や雲母類が圧縮されて平行に並び換わることによって起こるので,一般に層理面に平行であるが,粘板岩の場合には機械的変形が著しく,剝離面は層理面と無関係に発達している。しかし,剝離性の発達したケツ岩は粘板岩と呼ばれることが多い。粘板岩では変成作用による再結晶はほとんど認められないので,これを堆積岩の一種とみなしてもよい。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

粘板岩
ねんばんがん
slate

泥岩あるいは頁(けつ)岩が弱い変成作用を受け片理がよく発達したために、片理に沿って薄く板状に割れやすい性質をもつ泥質の岩石。スレートともいう。厳密には変成岩であるが、再結晶の程度がきわめて弱く細粒であるために、堆積(たいせき)岩として取り扱うこともある。一般に暗灰色から黒色で、凝灰質のものでは赤紫色や緑色を呈する。中・古生層の泥質岩に多い。石質は緻密(ちみつ)で硬く湿気を吸収することが少なく、薄板として採石しやすく、また割れた表面に凹凸が少ないために、屋根瓦(やねがわら)、石盤、硯(すずり)、敷石、石碑などに利用される。粘板岩の石材としては、剥離(はくり)性に富み平らな薄板状になるものに宮城県女川石(おながわいし)があり、あまり剥離性が発達せず大材として採石される宮城県石巻(いしのまき)市産の井内石(いないいし)がある。碁(ご)石の黒石として有名な那智黒(なちぐろ)も、黒色粘板岩である。

[斎藤靖二]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ねんばん‐がん【粘板岩】
〘名〙 頁岩・泥岩などの堆積岩が広域変成作用を受けてできた岩石。灰黒色、緻密で、板状にはがれやすい。石英・雲母・緑泥石などの細粒によって構成される。スレート・石盤・硯石などに用いる。
※日本風景論(1894)〈志賀重昂〉九「秩父系 輝岩。石英岩。〈略〉砂岩。粘板岩」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

粘板岩
ネンバンガン
slate

泥岩けつ岩が圧力を受けてち密になった板状岩石.砥石(といし)や硯(すずり)石に使われる.黒の碁石の那智黒は黒色粘板岩の一種.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

粘板岩」の用語解説はコトバンクが提供しています。

粘板岩の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation