●精液【せいえき】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
精液
せいえき
semen
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
せい‐えき【精液】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
栄養・生化学辞典
精液
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
家庭医学館
せいえき【精液】
1回の射精量は約2~6mℓ、含まれる精子の数は1mℓに4000万以上で、射精直後の精子で運動しているものは60%以上あります。
精液中に精子がまったくない状態を無精子症(むせいししょう)、精子はあるが非常に少ない状態を乏精子症(ぼうせいししょう)といいます(「男子不妊症」)。
出典:小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。
世界大百科事典 第2版
せいえき【精液 semen】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
精液
せいえき
semen
性交、手淫(しゅいん)、夢精などによって男子尿道から射出される液で、精巣(睾丸(こうがん))、精巣上体(副睾丸)、精管、精嚢(せいのう)、前立腺(せん)および球尿道腺などの分泌物が混合したものである。大きく分けて二つの要素よりなる。その一つは精液の大部分を占める液体成分(精漿(せいしょう))であり、他の一つはごく一部を占める細胞成分(精子)である。精巣の精細管でつくられた精子は精巣網に集まり、精巣上体の中を通過する間に成熟して精巣上体尾部に蓄えられ、性交その他によって性感が高まると精管の蠕動(ぜんどう)運動により速やかに精管膨大部へと送られ、性的興奮が最高に達すると精嚢分泌液や前立腺分泌液とともに尿道外に射出される(射精)。精子は射出されるまで運動していない。精子は妊娠成立にもっとも重要な因子であるが、精漿もまた精子への栄養を与えたり妊孕(にんよう)能力を与えたりする重要な生理作用を有する。精液はクリの花を思わせる一種独特の臭気を有する乳白色の分泌液で、射出直後は漿液性の前立腺分泌液とゲル状の精嚢分泌液が混在しその間に精子がみられるが、常温に30~40分くらい放置しておくと液化して均一になる。1回の射精液量は普通2~6ミリリットルであり、WHOでは2ミリリットル以下を精液過少症または精液減少症、精液がまったく出ないのを無精液症といい、不妊の原因となる。また6ミリリットル以上を精液過多症という。一方精子数は精液1ミリリットル中に2000万以上あるのが正常(WHOの基準)で、これ以下を乏精子症、まったく精子の認められないものを無精子症といい、これらも不妊の原因となる。このほか妊娠に関与する因子として精子の運動率(50%以上が正常、WHO基準)や精子の形態(50%以上が正常形態、WHO基準)などがある。
[白井將文]
動物の精液
雄性生殖器において生成された精子とこれを浮遊させる精漿とよばれる体液をあわせていう。精子と精漿の割合、精漿の成分は動物の種類や個体によって異なる。生殖時には交尾によって雌性生殖器の分泌物と混合し希釈される。ただし体外受精の水生動物(魚、ウニ、ホヤなど)では、陸水、海水などの環境水に放精され希釈される。精子はこれによって初めて受精能や運動能を獲得する場合が多い。未希釈のまま体外に取り出したものをドライ・スパームdry spermという。精漿は、無機イオンのほかに、前立腺や貯精嚢などに由来するタンパク質、プロスタグランジンなどの生理活性物質、果糖などのエネルギー源物質を含む。ただし、エネルギー源をグリコーゲン(頭足類など)やクレアチンリン酸(ウニなど)の形で精子中に蓄えているものもみられる。
[馬場昭次]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
せい‐えき【精液】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「精液」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●精液の関連情報