●精神現象学【せいしんげんしょうがく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
精神現象学
せいしんげんしょうがく
Phänomenologie des Geistes
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
せいしんげんしょうがく【精神現象学 Phänomenologie des Geistes】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
精神現象学
せいしんげんしょうがく
Phänomenologie des Geistes
ドイツ観念論哲学の大成者とされるヘーゲルの主著の一つ。本書はヘーゲルの体系的思想の出発点ともいうべき著作であり、彼の初期思想および以後の体系期の思想のいっさいを包括しているともいいうるほど、内容豊かな著作である。1807年イエナで出版された。本書は初め『意識の経験の学』という表題で書き進められたが、のち『精神現象学』の題名に変更された。
全体は、「意識」「自己意識」「理性」「精神」「宗教」「絶対知」の6章からなる。ヘーゲルは本書において、客観的な諸対象および主観的な意識の典型的なあり方のいっさいを「弁証法的に」たどる。それによって、対象と意識とが究極的に統一され、一つの全体を形成し、この全体において無限な生命としての「絶対者」、すなわち「精神」が、現象することを証示する。この証示の過程はまた、われわれが「絶対者」と不可分に一体であることを経験する道程でもあるのである。ヨーロッパ哲学史上で、今日に至るまで大きな影響を与えている有数の古典の一つとなっている。
[高山 守]
『金子武蔵訳『精神の現象学』上下(1971、79・岩波書店)』▽『樫山欽四郎訳『精神現象学』(『世界の大思想 ヘーゲル』所収・1973・河出書房新社)』▽『金子武蔵著『ヘーゲルの精神現象学』(1973・以文社)』▽『W・マルクス著、上妻精訳『ヘーゲルの「精神現象学」』(1981・理想社)』▽『R・ノーマン著、宮坂真喜弘訳『ヘーゲル「精神現象学」入門』(1982・御茶の水書房)』▽『加藤尚武編『ヘーゲル「精神現象学」入門』(1983・有斐閣)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
せいしんげんしょうがく ‥ゲンシャウガク【精神現象学】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「精神現象学」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●精神現象学の関連情報