●精神病【せいしんびょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
精神病
せいしんびょう
psychosis
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デジタル大辞泉
せいしん‐びょう〔‐ビヤウ〕【精神病】
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栄養・生化学辞典
精神病
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世界大百科事典 第2版
せいしんびょう【精神病 psychosis】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
精神病
せいしんびょう
psychosis
精神に異常をきたした状態を総称して精神障害とよぶが、そのなかの一部をとくに精神病とよぶことがある。したがって、精神病は精神障害よりは狭い概念である。具体的にどのような精神障害を精神病とよぶかについてはかならずしも一致した見解があるわけではなく、大きく分けて次のような二つの立場がある。
その一つはドイツ語圏の考え方で、脳が直接、間接に侵されて現れる精神障害を精神病とよぶとするものである。すなわち、脳の血管障害、脳の感染性の疾患、頭部外傷などによって直接脳に障害が加わって精神症状が出現する場合(脳器質精神病)や、内分泌疾患、代謝疾患や腎臓(じんぞう)や肝臓など内臓臓器の障害などの身体疾患に罹患(りかん)した結果、脳が間接的に障害された場合に出現する精神障害(症状精神病)がそれにあたるが、そのほかに統合失調症、感情障害(そううつ病)などをあわせて精神病とよぶ考え方である。この立場からすると、心理的原因や環境、性格的な問題で症状が出現する神経症や心因反応などは精神病からは除外される。
もう一つは精神障害の重いものを精神病とよぶとする立場である。すなわち、幻覚や妄想が強かったり、強い興奮やうつ気分、活動性の亢進(こうしん)、精神運動の抑制などにより周囲との接触が失われたり、人格の変化がもたらされたり、現実検討の能力が失われたり、社会適応の障害があったり、病識を欠いていたりといった、どちらかといえば重症の精神障害を精神病とよび、程度の軽いものを神経症などとして精神病から除く立場である。国際疾病分類(ICD)はおおむねこの立場をとっているが症状の重さはときには判定しがたく、神経症でも強い反応を呈する場合には精神症状も激越のこともあり、両者の区別を症状の重症度で分けることはかならずしも容易ではない。一般には脳が直接、間接に、器質性あるいは機能性に障害され、幻覚、妄想、人格変化などの症状を呈する場合を精神病といい、内因性精神病、器質精神病、症状精神病などとよばれるものがこれに相当するといえよう。
このような精神病の定義とは関係なく、「小児精神病」とか「アルコール精神病」などという呼び方が用いられるが、これらの多くは症状発現の年齢や症状を引き起こす物質や原因の名前を冠して名づけたもので、ときには「小児精神障害」あるいは「老年期精神障害」とよんだほうがよい場合もある。
[山内俊雄]
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精選版 日本国語大辞典
せいしん‐びょう ‥ビャウ【精神病】
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