@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

紅柱石【こうちゅうせき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

紅柱石
こうちゅうせき
andalusite
Al2SiO5 。斜方晶系に属する重要な変成鉱物。柱状結晶 (大部分が正方柱) 。硬度 6.5~7.5,比重 3.13~3.16。赤,紫,灰,黄,緑色など。ケイ線石 (斜方晶系) および藍晶石 (三斜晶系) と同質多形。これらの Al2SiO5 鉱物は,それぞれ一つのを共有するアルミニウム-酸素八面体の連続したから成り,鎖と鎖の間はケイ素,アルミニウムにより結合されている。鎖の間に入るアルミニウムは,藍晶石では配位数6,紅柱石では配位数5,ケイ線石では配位数4。紅柱石は低温低圧領域で安定。加圧により藍晶石あるいはケイ線石に,昇温によりケイ線石あるいはムル石+石英に転移圧力の低い広域変成岩または接触変成岩中に産する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こうちゅう‐せき【紅柱石】
アルミニウム珪酸塩(けいさんえん)鉱物。ふつう、淡紅色の柱状結晶。斜方晶系ホルンフェルスなどに含まれる。珪線石藍晶石(らんしょうせき)とは多形の関係にある。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こうちゅうせき【紅柱石 andalusite】
化学組成Al2SiO5。Al3+を置換してFe3+,Mn3+が入ることがある。斜方晶系に属し,ほぼ正方形の断面をもつ柱状結晶をなす鉱物。へき開は{110}に完全。色は白,桃,茶,緑など変化に富み,ガラス光沢をもつ。比重3.1~3.2,モース硬度7.5。ケイ線石ラン晶石とは多形の関係にある。三つの多形相の安定関係はほとんど温度と固相圧力のみに支配され,変成作用の温度・圧力条件を知るための手がかりとなる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

紅柱石
こうちゅうせき
andalusite

正方柱に近い柱状結晶をなすほか、柱状ないし繊維状結晶の集合体あるいは塊状で産する鉱物。泥質岩起源の接触変成岩によくみられる。またアルミニウムに富む片麻(へんま)岩や結晶片岩中にも産する。そのほか、花崗(かこう)岩ペグマタイト中、気成鉱床中、熱水交代型の粘土鉱床中にみられる。分解して白雲母(しろうんも)を生じることがよくある。変種に空晶石がある。紅柱石は珪線(けいせん)石、藍晶(らんしょう)石と同質異像をなし、変成鉱物としては、低温低圧領域で安定である。英名は産地であるスペインのアンダルシアAndalusiaにちなんで命名され、和名は外観によるものである。

[松原 聰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こうちゅう‐せき【紅柱石】
〘名〙 アルミニウムの珪酸塩鉱物。化学式 Al2SiO5 珪線石・藍昌石と同質異像の関係にある。白・淡紅・灰・赤褐色、半透明・不透明の斜方晶系の結晶で、ガラス光沢をもつ。条痕は白色、分解しやすい。ペグマタイト、ホルンフェルス中に、雲母、コランダムなどとともに産出。耐火材に用いる。〔鉱物字彙(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

紅柱石
コウチュウセキ
andalusite

Al2SiO5.泥質ホルンフェルス,中変成度変成岩花こう岩ペグマタイトアプライト中に産出する.色~紅色の柱状結晶となるので,この名称がある.斜方晶系,空間群 Pnnm,格子定数 a0 = 0.778,b0 = 0.792,c0 = 0.557 nm.単位格子中に4個の基本組成を含む.硬度6.5~7.5.密度3.13~3.16 g cm-3.Al-O八面体が稜共有で鎖をつくり,この鎖をSi,Alが結合している.鎖間Alは五配位.このAlは少量の Fe3+ で置換される.[別用語参照]らん晶石

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

紅柱石」の用語解説はコトバンクが提供しています。

紅柱石の関連情報

関連キーワード

ケイ(珪)線石地質温度計ラン(藍)晶石パッキング指数ケイ酸アルミニウムケイ線石(珪線石)ラン晶石(藍晶石)オットレ石

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation