●紅海【こうかい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
紅海
こうかい
Red Sea
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
こう‐かい【紅海】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
こうかい【紅海 Red Sea】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
紅海
こうかい
Red Sea
アフリカ大陸とアラビア半島との間に北北西から南南東方向に横たわるインド洋の付属海。長さ約2300キロメートル、幅200~350キロメートルの細長い海である。南端はバベル・マンデブ海峡を経てインド洋に通じ、北端はシナイ半島の突出によってアカバ湾、スエズ湾の二つの支湾に分かれる。面積43.8万平方キロメートル。アラビア語ではBahr al Ahmarという。海中の藍藻(らんそう)類によって海面がときに赤色を呈することがあり、これが「紅海」の名の由来とされる。
アフリカ大地溝帯の北の延長にあたり、新生代第三紀の地殻運動の際に生じた大断層によって陥没し、水域となったのがその成因である。そのため東西の両岸は急崖(きゅうがい)をなす所が多く、平均深度は491メートル、最大深度は2300メートルに達する。乾燥地域に位置するために海水の蒸発が著しく、そのうえ流入する河川もほとんどないため、ペルシア湾と並んで世界でもっとも塩分の濃い海となっている。沿岸にはサンゴ礁が発達し、航行に危険で良港も乏しいが、アフリカ大陸側にはスエズ、コッセア、ポート・スーダン、マッサワなど、またアラビア半島側にはアカバ、ジッダ、ホデイダ、モカなどの港が存在する。ただ沿岸海上交通は、メッカへの巡礼客や農産物の輸送を除けば、それほど活発ではない。スエズ湾の沿岸および海底では石油を産し、アラビア半島側のヤンブー港まで、東部の油田からパイプラインが通じている。
古代エジプト時代から海上交通路としての役割を果たしてきたが、紀元前一千年紀には遠くインドとの交易路として利用されていた。イスラム帝国時代も、インド、ペルシア、東アフリカへの航路として重要であった。大航海時代には、ヨーロッパ―アジア間の航海が喜望峰回りとなったため、主要交易路から外れて活気を失った。しかしスエズ湾から地中海へと通じるスエズ運河が1869年に開削されてのちは、アジアやオーストラリアとヨーロッパを結ぶ重要な海上交通路としての役割を取り戻し、とりわけ20世紀に入ってからはペルシア湾岸産の石油のヨーロッパ市場への輸送路として、往来する船舶も著しく増えた。
[末尾至行]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
こう‐かい【紅海】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「紅海」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●紅海の関連情報