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紅絹【もみ】

世界大百科事典 第2版

もみ【紅絹】
紅,本紅絹とも書く。緋紅色に染めた平絹。江戸時代には紅花染紅染(もみぞめ),職人を紅師(もみし)といったことからこの名がついたとされる。平絹,羽二重にうこんの下染,紅花の上がけ染をし,本紅染と称する。埼玉県の飯能,小川地方の糸好絹(いとよしぎぬ),石川県の加賀絹などを高崎,京都で染め,女物長着の胴裏,袖裏に使われていた。明治初年から化学染料が用いられるようになり,これで染めたものを猩々紅(しようじようべに),堅牢紅などと呼んだ。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

紅絹
もみ
紅で染めた薄手の絹布で、もっぱら小袖(こそで)の裏などに用いられた。日本では古くから紅で染めたものを肌着や裏地に用いる習慣がある。これはおそらく紅の薬物的な効力に対する信憑(しんぴょう)感から出たものであろうが、このために紅絹の需要は非常に多く、紅染めの相当部分を占めたものであろう。通常、鬱金(うこん)で黄に下染めした上へ紅をかけて、いわゆるもみじ色の緋(ひ)色に染め上げた。明治時代以後は、本紅を用いた紅絹にかわって化学染料がもっぱら用いられているが、近ごろはごく特殊な式服などのほかは裏地に紅絹を使うことがなくなったので、しだいに用途が狭くなってきた。[山辺知行]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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