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紅葉【こうよう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

紅葉
こうよう
red colouring of leaves
秋になって葉の色が色に変る現象。イチョウ黄葉なども,発現の基本機構は同じ。その原因について,一般的には,一種のホルモン (離層ホルモン) の作用で葉柄の基部に離層が形成され,糖類などの養分の移動が妨げられて葉中に蓄積されることなどの結果,酵素の働きが変り,色素の生成に異変が起ることが原因と考えられている。紅葉の色の原因は,おもにアントシアンやフラボン系の色素である。落葉の前にクロロフィルが分解し,黄色のカロテノイド色素が残るような場合には黄葉となる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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朝日新聞掲載「キーワード」

紅葉
気温が下がると葉の付け根に「離層」と呼ばれる層ができ、葉で作られた糖分に回らなくなる。その後、糖分はアントシアニンという赤い色素に変わり、葉が色づくことになる。もみじウルシといった落葉樹が代表的。イチョウなどは「黄葉(こうよう)」と呼ばれ、葉緑素が分解されて黄色の色素カロチノイドが残ることで色づく。常緑樹の中にも紅葉するものがある。
(2013-10-22 朝日新聞 夕刊 1社会)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

こう‐よう〔‐エフ〕【紅葉】
[名](スル)秋になって葉が紅色に変わること。また、その葉。葉緑素がなくなり、アントシアンなどの色素が蓄積して起こる。黄葉を含めていうこともある。もみじ。「全山みごとに紅葉する」 秋》「―の色きはまりて風を絶つ/宋淵」

出典:小学館
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もみじ〔もみぢ〕【紅葉/黄葉】
[名](スル)《動詞「もみ(紅葉)ず」の連用形から。上代は「もみち」》
晩秋に草木の葉が赤や黄色に色づくこと。また、その葉。こうよう。「美しく―した山」 秋》「山くれて―の朱(あけ)をうばひけり/蕪村
カエデ別名。また、その葉。
襲(かさね)の色目の名。表は紅、裏は青。一説に、表は赤、裏は濃い赤とも。もみじがさね。
紋所の名。カエデの葉を図案化したもの。
鹿の肉。鹿には紅葉が取り合わせであるところからいう。

出典:小学館
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もみじ‐ば〔もみぢ‐〕【紅葉/黄葉】
上代は「もみちば」》紅または黄に色づいた木の葉。もみじ。 秋》

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デジタル大辞泉プラス

紅葉(もみじ)
日本の唱歌題名作詞高野辰之作曲岡野貞一。発表年は1911年。2007年、文化庁と日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選定

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

こうよう【紅葉 colouring of autumn leaves】
秋になって樹木の葉が落葉前に紅色や黄色に変色する現象。色が現れる過程はいろいろあるが,代表的なものは黄葉化と紅葉化である。黄葉化の場合には,落葉前に葉緑体のクロロフィルが分解されて葉の緑が消えるため,残された有色体中のカロチノイドの色が現れて黄色になる(イチョウなど)。この場合,秋になって黄色の色素がつくられるのではなくて,もともと植物体内にあったけれども優勢な緑色に負けて見えていなかったものが,緑色が消えたために目に見えるようになるのである。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

紅葉
こうよう

一般的には、植物の葉が秋に、落葉に先だって赤に変わることをいう。また、葉が黄色や黄褐色になることを黄葉(こうよう)というが、これらをあわせて「もみじ」という。この現象はかならずしも秋の落葉の時期にのみみられるものではなく、幼葉が一時的に赤色になり、葉の成長とともに消失する場合、葉の全成長期を通して赤色になる場合、秋の落葉直前にだけ紅色を呈する場合の3通りがある。いずれの場合も、葉の中にアントシアン色素が形成されることによっておこる現象で、色素の組成は単純で、植物の種類に関係なく大部分はシアニジンであり、しかもそのほとんどのものが3位にグルコースがついたクリサンテミンで、他のアントシアニンはごくまれにみいだされる程度である。早春に若葉が美しく紅葉する植物はイタドリ、ヤマザクラ、ナンテン、カナメモチなどであるが、葉の成長とともに紅色は消失する。これは、まだクロロフィルの生成が十分でない若葉の中で、茎から転流してきた糖からアントシアンがつくられるためで、伸び出してきたばかりの若葉を紫外線から保護する役割をしているといわれる。事実、アントシアンを含む組織は表皮に限られており、葉の成熟とともにアントシアンは分解消失して緑化してくる。

 葉の成長の全期間を通じて紅色を呈する植物は少なく、アカキャベツ、ベゴニア、アカジソなどがある。これらの植物は正常の緑色種からの変種が多く、赤色であるからといって光合成が行われないわけではなく、共存するクロロフィルによって正常の光合成を営んでいる。アカザやケイトウの葉の赤い色素はアントシアンではなく、ベタレイン色素によるものである。

 秋に紅葉する植物にはイロハカエデ、ハゼ、コマユミなどのカエデ科、ツツジ科、ウルシ科、ニシキギ科、バラ科、ブドウ科などに属する植物が多く、鮮やかな紅葉になる。とくに日本では気候や地形の関係から紅葉が美しい。紅葉が鮮やかに発現するには、温度、水分、光などの環境が密接に関係し、昼夜の寒暖の差が大きいこと、適度の湿度があること、紫外線が強いことなどが必要である。日本でも日光、奥入瀬(おいらせ)、箱根など山間部の渓流の近くで紅葉が美しいのは、そのためである。しかし、これらの条件のほかにも、葉柄の基部に離層が形成されて、転流が妨げられることやクロロフィルの分解速度、葉の中の糖含量などが影響するので、美しい紅葉になる条件は単純ではない。紅葉は、初めは葉の中肋(ちゅうろく)からもっとも離れた部分から始まり、やがて葉身全面に及ぶ。また、ニシキギやツリバナではアントシアンは表皮細胞にだけ形成されるが、このような例はまれで、多くの場合は葉肉組織だけに含まれることが多く、木本植物の60%以上が葉肉組織にみいだされ、草本植物では葉肉細胞と表皮細胞の両方に含まれることが多い。紅葉が枯死するときに褐色になるのは、混在する色素フロバフェンのためである。ヒノキやスギなどの裸子植物の紅葉の色素はカロチノイドで、ルテインやビオラキサンチンの黄色色素に加えて、桃紅色色素のロドキサンチンが新たにつくられてくるためである。

 秋の落葉前に黄葉する植物にはイチョウ、ハルニレ、ポプラ、シナノキ、スズカケノキなどがある。これはカロチノイドによる発色で、葉が老化して葉の中に含まれるクロロフィルが分解するにつれて、共存するカロチノイドの色が現れてくるためで、新しい色素の合成がおこるわけではない。黄葉に含まれるカロチノイドは、ルテインやビオラキサンチンなどのキサントフィル類が主体で、カロチン類はほとんど存在しない。常緑樹では春の終わりに新しい葉が出ると古い葉が黄葉して落葉することがみられるが、この場合も秋の黄葉と同じ過程をとるものと考えられる。秋に葉が褐色となる植物にケヤキ、クヌギ、ブナ、コナラ、クリなどがあるが、これは葉の中に含まれる無色のカテキン類が葉の老化に伴って酸化重合して褐色のフロバフェンに変わったためである。褐葉の初期には黄色のカロチノイドが共存しているために、変化に富んだ美しい色彩になる。

[吉田精一]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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動植物名よみかた辞典 普及版

紅葉 (モミジ)
植物。カエデ科カエデ属の落葉高木または低木の総称。カエデの別称

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紅葉 (モミジ)
植物。カエデ科の落葉高木。タカオモミジの別称

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紅葉 (モミジ)
植物。キク科の多年草モミジガサの別称

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精選版 日本国語大辞典

こう‐よう ‥エフ【紅葉】
〘名〙 植物の緑葉が秋に紅色に変わる現象。また、その紅色になった葉。葉にできるアントシアンなどの色素が、離層の形成によって移動を妨げられ蓄積して起こると考えられる。紅葉と黄葉が同じ葉に生じることもあり、秋季以外にも色素が一時的に蓄積して紅葉することもある。紅葉化。もみじ。《季・秋》
※和漢朗詠(1018頃)上「文峯(ぶんほう)に轡を案ず白駒の景(かげ)、詞海に舟を艤(よそ)ふ紅葉の声〈大江以言〉」
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「楓(もみぢ)は既に紅葉したのも有り、まだしないのも有る」 〔白居易‐送王十八帰山寄題仙遊寺詩〕

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