●級化層理【きゅうかそうり】
岩石学辞典
級化層理
地層の粒度分布の変化を詳細な分析を基礎にして他の区分も行われている.(a) distriburion grading[Middleton : 1967]は,全体の粒度分布が細粒の級に偏っているもの.(b) coarse-tail grading[Middleton : 1967]では,荒い部分の比率が上に向かって減少し,上では粗粒のものが消滅するもの.(c) content grading[McBride : 1962]では,粒度分布の平均値が上に向って減少するが,最大の粒度の粒は変化しないもの.漸移的成層(gradational stratification)[Payne : 1942].
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
きゅうか‐そうり〔キフクワ‐〕【級化層理】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
きゅうかそうり【級化層理 graded bedding】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
級化層理
きゅうかそうり
graded bedding
砂岩などの単層の断面で、堆積(たいせき)粒子の粒径が基底から上方に向かって粗粒から細粒へと連続的に変化する層理。1回の混濁流(乱泥流)によって運搬された砕屑(さいせつ)物が、混濁流の速度が連続的に減衰するにしたがって粗粒から細粒へと順番に堆積するときに生じる。一般的には、一組の砂岩・泥岩の層で、下位から上位に向かって、粗粒砂岩→中粒砂岩→細粒砂岩→泥岩へと連続的に変化する。
混濁流堆積物が示す級化層理は、地層の上下判定に有効である。級化層理を示す地層は級化成層とよばれる。これは一般に、単層の基底の粗粒部(砂岩)では、その下位の単層の細粒部(泥岩)と鮮明な境界で接し、上位の細粒部に向かっては連続的に移り変わる性質をもつ。
[村田明広]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「級化層理」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●級化層理の関連情報