@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

細胞培養【さいぼうばいよう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

細胞培養
さいぼうばいよう
cell culture
1個1個バラバラにした細胞培養器内で生育させる方法。細胞を生体内の制御機構から解放し,独立した生物として扱うことができるため,増殖,エネルギー代謝,分化,老化などの現象を細胞レベルで研究することができる。また大腸菌をはじめとする微生物で開発されてきた技術や知識を動・植物細胞に応用することも可能となった。血球細胞のように浮遊したまま増殖する細胞は,そのまま培養器内で培養し,接着性の細胞は培養器の底面に接着させて培養する。またこの細胞を剥離 (はくり) する場合には,トリプシンコラゲナーゼなどの酵素が使用される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

さいぼう‐ばいよう〔サイバウバイヤウ〕【細胞培養】
多細胞生物器官組織片から分離した細胞を培養液中で増殖させること。組織培養一種

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

さいぼうばいよう【細胞培養】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

さいぼうばいよう【細胞培養】
組織培養の一。生物の組織から分離した細胞を培養液中で生育させること。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

細胞培養
さいぼうばいよう
組織培養の一種で、生物の組織や器官から単離した細胞を適当な培養液中で生育させることをいう。培養液は、組織培養と同様に、生理的溶液に血清を添加したものや完全合成培地が使用可能であるが、細胞の種類によっては、十分な生育に成長因子やホルモンを必要とする。培養細胞は条件がよければ培養基質の上で増殖して単層の薄膜となり、正常細胞の場合は基質を覆い尽くすと分裂が停止し、一方、癌(がん)細胞はしばしば重なり合っても増殖を続ける。適当な時期に細胞を集め、細胞の密度を低くして再培養を繰り返すことによって継代培養が可能である。細胞は長期の培養中にしばしば性質が変化する。長期の培養後に性質が安定化したものを細胞株とよぶ。細胞はその起源によって培養の難易が異なる。一般に上皮細胞の長期培養は困難であり、細胞株が確立された例は多くない。これに対して、結合組織に由来する細胞、とくに繊維芽細胞は各種培養系においてよく増殖し、細胞株の樹立も比較的容易である。癌細胞も場合によってはほとんど無限に培養を続けることができる。
 培養細胞の機能や構造は、当然正常組織におけるものとは異なっている。しかし細胞培養は、生体中の液性因子や他組織の影響を排除できること、培養条件を制御しやすいこと、均一な細胞集団が得られることなどから、医学、生物学、薬学、農学などの分野で広く利用されている。とくに、1個の解離細胞に由来する細胞集団(クローン)は、このような点できわめて有用である。培養細胞を用いた研究対象は、従来から、細胞の運動、細胞どうしの接着などの問題、薬品などの効果の検出、細胞の分化における生化学的・形態学的変化、など多岐にわたっている。また最近は、培養された繊維芽細胞に直接いろいろな遺伝子を導入して、遺伝子発現の機構を調べたり、発癌遺伝子の検出に用いたりすることもなされる。さらに、培養細胞を特殊なウイルスや薬品によって融合させる細胞融合の技術は、遺伝子の発現と細胞質の関係を研究したり、リンパ球とある種の癌細胞を融合させてタンパク質に対する特異的抗体(モノクローナル抗体)を得るといったことに応用されている。[八杉貞雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

知恵蔵

細胞培養
組織培養」のページをご覧ください

出典:(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」

細胞培養」の用語解説はコトバンクが提供しています。

細胞培養の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation