@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

紺青【こんじょう】

色名がわかる辞典

こんじょう【紺青】
色名の一つ。JISの色彩規格では「暗いみの」としている。一般に、青色顔料のあざやかで濃いをさす。天然顔料の紺青は平安時代から使われており、岩群青いわぐんじょうとも呼ばれた。原料は藍銅鉱らんどうこう。人工顔料の紺青は18世紀初頭にヨーロッパで発見されたもの。鉄(III)塩の溶液にヘキサシアノ鉄(II)酸カリウムを反応させてつくる。プルシアンブルー、またはベルリンブルーの色名で知られる。絵の具塗料印刷インキなどに用いられる。

出典:講談社
(C)Kodansha 2011.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

こん‐じょう〔‐ジヤウ〕【紺青】
青色顔料の一。一般に、フェロシアン化カリウム溶液硫酸鉄酸化剤を加えて製する。酸化コバルトカオリンまたは蝋石(ろうせき)を配合し、焼成して得られるものもある。天然に産するものとして、岩紺青(いわこんじょう)がある。日光や酸では変色しない。ベルリン青。プルシアンブルー。ターンブルブルーベレンス
鮮やかな明るい藍色。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

こんじょう【紺青】
青色無機顔料一種。1700年代初頭にドイツで発明され,のちフランスのミロリーMiloriによって製法が改良されたため,プルシアンブルーPrussian blue,ベルリン青Berlin blue,ミロリーブルーMilori blue,ベレンスなどとも呼ばれる。化学式FeK[Fe(CN)6],Fe(NH4)[Fe(CN)6],化学名はヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)カリウム,またはヘキサシアノ鉄(II)酸鉄(III)アンモニウム。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

紺青
こんじょう
prussian blue

一般の無機顔料では、フェロシアン化鉄を主成分とする青色顔料をさし、アイアンブルー、プルシアンブルー、ミロリーブルーなど種々の呼称がある。これに対し、セラミック顔料の分野では、酸化コバルトとカオリンあるいはろう石を配合し焼成したもの(焼貫呉須(やきぬきごす)ともいわれている)をさす。

(1)一般の無機顔料 当初、黄血塩(フェロシアン化カリウム)を原料としたが、入手難、コスト高から、副生の青酸を利用する。開発されたときはカリ紺青であったが、現在はアンモニウム紺青である。製法は、シアン化ナトリウムと硫酸鉄(Ⅱ)(硫酸第一鉄)の反応により、フェロシアン化ナトリウムをつくり、次にこれと硫酸鉄(Ⅱ)を、硫酸アンモニウムの存在下で反応させ、生成した白色沈殿を、硫酸酸性下で熟成し、塩素酸ナトリウムで酸化すると青くなる。この沈殿を濾過(ろか)、乾燥し粉砕する。結晶構造は立方晶、その化学式はNH4Fe[Fe(CN)6]。酸には強いがアルカリには弱い。粒子が大きくなるほど、緑み青から赤み青になる。印刷インキ、塗料、絵の具などに用いられる。

(2)セラミック顔料 CoO-Al2O3-SiO2系の青で、酸化コバルトにカオリンあるいはろう石を配合、1200℃に焼成して得られる。酸化コバルトを直接釉(ゆう)に加えても紺青の色は得られる。それにもかかわらず、この顔料をつくる目的は、少量の酸化コバルトを釉に直接加えても(釉の重量の2%ぐらい)、釉中に均一に分散させることはむずかしく、これを何かで希釈増量した形にして、釉中に分散させやすくすることと、いま一つは、酸化コバルトに混在する四酸化三コバルトCo3O4すなわち(CoOCo2O3)中の3価のコバルトが釉の発泡の原因となり、これを2価としておく必要があるためである。焼成中に生成するものはCoOAl2O3を主体とするスピネルで、コバルトは全量2価の状態で保持されている。海碧(かいへき)(セラミック顔料のコバルトブルー)と違って、カオリンやろう石を原料にするため、素地や釉との親和性がよく、下絵用、素地用にも使われる。石灰釉の場合は約450~700ミリミクロン付近まで吸収の谷となり、素地練り込みの場合より、紫に寄った青となっている。

[大塚 淳]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

こん‐ぞう ‥ザウ【紺青】
※蜻蛉(974頃)中「遠山をながめやれば、こんざうを塗りたるとやいふやうにて、あられふるらしともみえたり」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

紺青
コンジョウ
Prussian blue, Berlin blue, iron blue

ベルリンブルー,ベレンズともいう.λmax 470~480 μm の青色顔料の一種.ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)カリウムKFe[Fe(CN)6]で示される組成に近い.ただし,原料としてナトリウム塩などを用いるとKはNaにかわる.また,原料の混合比によってKはFeと置換されることもある.濃い青色は,含まれる Fe,Fe両イオン間を-C≡N-によって橋かけされた構造をもっているため,両イオン間の電荷移動吸収が起こるものと考えられる.鉄(Ⅱ)塩にヘキサシアノ鉄(Ⅲ)塩を加えると生じるが,工業的にはむしろ鉄(Ⅱ)塩をヘキサシアノ鉄(Ⅲ)塩に加えたのち空気酸化して,色を調節する.ヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウムに鉄(Ⅱ)塩を加えるとできるターンブルブルーも,この紺青と同じ構造をもつものと考えられる.着色力,耐光性,耐酸性は大きいが,耐熱性,耐塩基性は小さい.ペイント,インキクレヨンなどの顔料,リノリウム,紙などの着色料に用いられる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

紺青」の用語解説はコトバンクが提供しています。

紺青の関連情報

関連キーワード

環境JIS学校用家具国際計量計測用語JISX0208JISJISX0213JIS漢字水準旧JIS洗濯表示JIS X0221

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation