●経師【キョウジ】
デジタル大辞泉
きょう‐じ〔キヤウ‐〕【経師】
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けい‐し【経師】
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世界大百科事典 第2版
きょうじ【経師】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
経師
きょうじ
8世紀の奈良期では写経師のことで、それを巻物にする装潢(そうこう)(書画の表装)の仕事は別の装潢師の仕事となっていた。12世紀の平安後期になって経巻や巻子本(かんすぼん)の製本の仕事が多くなってきて、それが経師のおもな仕事となり、職人として独立した。17世紀の江戸初期からは巻子本だけでなく冊子(さっし)本の製本もするようになり、表装の表具師の仕事も混じってきた。表具師はもとは裱褙(ひょうほい)師といった。一方に、和本の冊子本の製本には表紙屋という専門職人が分化してきて、経師が携わる製本は本来の巻子本・巻物となり、別に表具師の仕事が加わった。居職(いじょく)で、経師屋ともいうようになった。17世紀初めに、京都で表具師の巻物は使いものにならないし、また、経師の表具はよろしくないといわれたように、本来はそれぞれの職分はあったのである。しかし、経師屋といえば、経師の仕事よりも表具師や唐紙(からかみ)師の仕事がおもになってきた。初めは特別な刃の小刀がおもな道具であったが、冊子本が多くなると、竹の弾力を利用して帖(じょう)を圧搾する短く太い柱状の道具や糊(のり)を入れる桶(おけ)または鉢や刷毛(はけ)と金砂子(きんすなご)を振りかけるときに使う水嚢(すいのう)(篩(ふるい))などがあった。また、技法は掛物と同じであるが、糊は薄い。裏打ち、仮張りをして定規をあて紙切り包丁で裁ち、軸に巻き紐(ひも)をつける。経師の仕事は京都が中心で、経師仲間の長を大経師(だいきょうじ)といって、禁裏の注文に応じていたし、暦の印刷・発行の特権をもっていた。
[遠藤元男]
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精選版 日本国語大辞典
きょう‐し キャウ‥【経師】
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きょう‐じ キャウ‥【経師】


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けい‐し【経師】
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