●経書【けいしょ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
経書
けいしょ
Jing-shu
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デジタル大辞泉
けい‐しょ【経書】
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世界大百科事典 第2版
けいしょ【経書 jīng shū】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
経書
けいしょ
中国における儒家古典。経史子集(けいしししゅう)の経部の書。単に経ともよぶ。『易』『書』『詩』『礼(れい)』『春秋』の五経(ごきょう)がその根幹をなす。『春秋』は孔子(孔丘(こうきゅう))の述作。ほかみな孔子の刪定(さんてい)(削り定めての編集)になり、五経にこそ古代の聖人・賢人の心をとらえうると信じ、それを目標とするのが経学である。経とは織物を織るときの経糸(たていと)、正統の書との意識で、後漢(ごかん)に流行した讖緯(しんい)の書を緯糸(よこいと)に見立てて緯書(いしょ)とよぶが、糸の縦横などはるかに超えて、五経とは五つの永遠の書、絶対の書の意であり、五経のなかには人間の生活に必要な道理はすべて含まれていると意識される。そうした意識の確立は、紀元前1世紀、漢の武帝が諸子百家を退けて六経(りくけい)(『楽(がく)』は滅び実質は五経)を表彰したときにあり、以後2000年にわたって、五経は必読の古典であり、倫理と政治の規範とされた。
また経の文章は、素朴な古代言語ではあるが、諸子の文の俗なるとは懸絶して雅であり、「日月(じつげつ)と倶(とも)に懸り、鬼神と奥(おう)を争う」(『文選』序)とまでの尊貴な言語であるとして、文学の原理がここに求められる。中国最古の図書分類、前漢末劉歆(りゅうきん)の「七略」において、『論語』『孝経』をあわせ六芸(りくげい)略を設けて別格に扱われた。のちの四部分類、経史子集における経部も同じ意識である。六朝・唐に漢訳仏典が経(きょう)とよばれたり、「道徳経(きょう)」(老子)、「南華真経(なんげしんきょう)」(荘子)などみな尊崇してのこと。宋明(そうみん)の学では四書、とくに『論語』が親しまれ、清朝(しんちょう)経学は『十三経注疏(ちゅうそ)』を学の根底とした。なお七経、九経などの数え方もある。
[近藤光男]
『平岡武夫著『経書の成立』(1945・全国書房)』▽『「『五経・論語』解説」(『吉川幸次郎全集21』所収・1975・筑摩書房)』
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精選版 日本国語大辞典
けい‐しょ【経書】
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旺文社世界史事典 三訂版
経書
けいしょ
時代により重視されたものに差があるが,四書・五経・十三経・二十一経などがある。
出典:旺文社世界史事典 三訂版
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