@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

結城紬【ゆうきつむぎ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

結城紬
ゆうきつむぎ
茨城県結城市を中心とする地域で織り出される,絹の紬糸を用いたの着尺地(きじゃくじ。→和服地)。常陸国は 14世紀からの産地として知られ,ことに結城は結城一族の居城の地として地方物産の集散地であるところから結城紬といわれるようになった。江戸時代初期に信州上田から織工を招いて以来有名となり,町人のきものとして利用された。江戸時代末期に絣物がつくられ,その堅牢さと,独特の渋さが今日まで世人に愛好されている。1956年国の重要無形文化財に指定。2010年世界無形遺産に登録された。(→紬織

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ゆうき‐つむぎ〔ゆふき‐〕【結×紬】
茨城県結城地方に産する絹織物。縦糸・横糸ともに紬糸で織り、地質は堅牢(けんろう)。絣(かすり)や縞をとする。重要無形文化財、また無形文化遺産に登録。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ゆうきつむぎ【結城紬】
紬平織の着尺地。単に結城ともいう。産地は茨城県結城市,栃木県小山市にわたる。常陸での養蚕機織の歴史は古く,奈良時代に綾絹が,平安時代にも紬が献上されている。室町時代にも城主結城氏が幕府に献上,また1602年(慶長7)から12年まで天領であった結城の代官伊奈備前守忠次が信州や京都から織工,染工を招いて改良に努めたといわれ,集散地として知られるようになり結城紬と名づけられた。無地,縞,絣とある。真綿の手紬から製織まで伝統技法を守って一貫生産がなされ,紬と括り絣を経緯に使い居座機(いざりばた)で織る。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

結城紬
ゆうきつむぎ

茨城県結城市を中心とする鬼怒(きぬ)川沿いの地域から生産された、伝統的な絹織物。真綿から手紡ぎした糸を使い、藍(あい)染めによる括(くく)り絣(がすり)を施し、地機(じばた)という原始的な手織機で織り上げたものが、本来の結城紬である。結城地方は、鎌倉時代から常陸絁(ひたちあしぎぬ)などの生産がなされ、全国的に有名であった。江戸時代になって、京都西陣(にしじん)から高度な技術を取り入れ、従来無地紬であったものが、型付けや模様染めの反物に変わり、また積極的な振興策とも相まって、農村の副業として栄え、「結城紬」の名も確定した。

 絣織のほうは、1865年(慶応1)から生産が始まり、現在の結城紬につながっている。それは、(1)真綿かけ。繭を温湯の中で指先で広げ、袋状の形に仕上げる。(2)糸紡ぎ。袋真綿をツクシ(黍殻(きびがら)を束ねたもの)に絡ませ、その一端より指頭をもって引き出す。細くて節の少ない糸ほどよい。(3)絣括り。経糸緯糸(たていとよこいと)それぞれの糸はデザインによって墨つけをされ、そのところを細い綿糸で固く括る作業。(4)染め。土甕(どがめ)の中で藍建てし、精練した絹糸を、順次色の薄い甕から濃い甕に浸して染める。(5)織り。以上の工程を経て、地機を用いて織物をつくる。一反の織物を織り上げるのに、約50日はかかる。結城紬は、古くから伝統技法を着実に守り、染色も植物か媒染の堅牢(けんろう)染めとしており、糸質強靭(きょうじん)、染色堅牢であることが特徴とされており、1956年(昭和31)には国の重要無形文化財、1977年には通産大臣(現、経済産業大臣)の伝統工芸品に指定され、絣の技法は一段と進歩している。

[並木 覚]

 また、2010年(平成22)ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録された。

[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

事典 日本の地域遺産

結城紬
(茨城県;栃木県)
無形文化遺産」指定の地域遺産。
結城紬は常陸紬などともいわれる。現在の茨城県結城市、栃木県小山市(旧絹村)を中心として古くから製織されてきたもので、慶長年間(1596~1615)頃から結城紬と称された。本来の手法が守られており、伝統的な手工芸による良質のものを生産し続けている。我が国の紬の代表的存在。重要無形文化財(工芸技術:染織)

出典:日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ゆうき‐つむぎ ゆふき‥【結城紬】
〘名〙 紬の一種。茨城県結城地方の特産で、経(たていと)(よこいと)ともに真綿をつむいだ手紡糸で緻密に織った、地質堅牢な絹織物。藍染めが主で、柄はかすりまたは縞で、渋みがある。
※俳諧・毛吹草(1638)三「下総、結城紬(ユフキツムギ)

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

結城紬」の用語解説はコトバンクが提供しています。

結城紬の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation