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統覚【とうかく】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

統覚
とうかく
apperception
哲学,心理学用語。対象がよく理解され明瞭に意識される知覚の最高段階,あるいは個々の知覚内容を統合する精神機能をさす。 G.ライプニッツが初めて用い,のちにカントによって対象を認識する前提としての意識の統一をさして用いられた。また W.ブントはこれを能動的な意味でとらえ,統覚心理学を展開した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

とう‐かく【統覚】
apperception/〈ドイツ〉Apperzeption
哲学で、知覚表象などの意識内容を自己の意識として総合し統一する作用。
心理学で、表象が意識に入ってはっきりと知覚されること。

出典:小学館
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日本大百科全書(ニッポニカ)

統覚
とうかく

初めてこの語を用いたのはライプニッツで、明瞭(めいりょう)な知覚表象およびその意識における総合的統一を意味した。しかしこの用語を、その哲学の中心に据えたのはカントである。

 カントによれば、対象の成立には、直観の多様を起点として、覚知の総合、再現の総合、再認識の総合など、さまざまの段階における総合が必要である。そうした諸総合の根源に「われ思う」Ich denkeという意識の基本的同一性が前提されねばならない、として、これを先験的統覚transzendentale Apperzeptionあるいは純粋統覚reine Apperzeptionと名づけた。先験的統覚は、認識作用には欠くことができない核心的能力であって、自己同一意識の根幹をなすものであるが、ただこれはあくまでも論理的統一であって、デカルトが実体概念と直結させたコギトとは別のものである。この先験的統覚は、のち新カント学派の手によって、超個人的主観へとさらに発展していくことになる。

[武村泰男]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

とう‐かく【統覚】
〘名〙 (apperception の訳語)
① 心理学で、表象が意識にはいってはっきりした知覚になったもの。また、その働き。〔普通術語辞彙(1905)〕
② 哲学で、経験や認識を総合・統一する作用。カント哲学では、自我の単純な表象として自己自身を意識すること。知覚の把捉による自己の経験的意識と、反省の意識による純粋な作用とに分けられる。統覚作用。〔普通術語辞彙(1905)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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