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総有【そうゆう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

総有
そうゆう
Gesamteigentum
共同所有の一形態で,その財産の管理,処分権は総有団体 (ゲノッセンシャフト,実在的総合人など) に帰属し,個々の構成員にはその使用,収益権のみが与えられるもの。中世ゲルマン村落共同体において典型的に発展した共同所有の形態であるが,日本でも前近代的な入会権などが総有の性質を有するものとされている。共有の場合とは異なり,各構成員は持分権がなく,また分割を請求できない。さらに,その権利は団体の構成員たる資格と切り離して処分することはできない。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

そう‐ゆう〔‐イウ〕【総有】
共同所有の一形態で、最も団体的色彩の強いもの。財産の管理・処分などの権能は共同体に属し、その使用・収益の権能のみ各共同体員に属する。入会(いりあい)権など。→共有合有

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世界大百科事典 第2版

そうゆう【総有】
共同所有一種で,多数の者によって構成される共同体(ゲノッセンシャフトなどとよばれる)の土地その他の財産を,共同体とその構成員が連帯して支配する形態をいう。すなわち,財産の管理・処分の権能は,共同体に属し,使用・収益の権能は,構成員に帰属している。構成員の団体的結合関係が強く,構成員は,構成員としての資格を備えることによって,この権能を取得し,資格をなくすことによって,権能を喪失する。共同体としての管理・処分の方法,構成員としての使用・収益の態様,構成員の資格の得喪などは,いずれも共同体の内部規範によって決められる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

そうゆう【総有】
共同所有の一形態。財産の管理処分の権能は共同所有者が形成した団体に属し、使用収益の権能は各構成員に属する形態。入会いりあい権がその例。 → 共有合有

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

総有
そうゆう
多数の者が同一の物を共同で所有する場合の一つの形態。総有では、その物の管理・処分などの権限は、多数の者で形成する団体自体に属し、各団体員はその物を使用・収益する権限を有するにとどまる。共同所有の形態のなかでもっとも団体主義的色彩が強いもので、民法で定められている共有と比べると、各構成員は持分(もちぶん)を有せず、また分割請求権もない。その典型はゲルマンの村落の共同体のなかにあるといわれる。日本でも江戸時代における村落団体の共同所有は総有であったといわれ、現在も残存する入会(いりあい)はその後身としてやはり同じ性格をもつ。また、いわゆる権利能力なき社団の財産関係も総有であるとされている。この場合に、団体員は、この団体のメンバーたる資格を取得することによって使用・収益の権利を取得し、メンバーたる資格を失うことによって当然にその権利も失う。そして、団体員となるための資格、団体としての管理・処分の要件、団体員各人の使用・収益の方法などは、団体の規約または慣行によって決められている。[高橋康之・野澤正充]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

そう‐ゆう ‥イウ【総有】
〘名〙 共同所有の一形態。団体構成員の各人には単に使用・収益の権能があるだけで、分割請求権や管理権はない。ゲルマン民族の村落共同体の山林原野に対する共同所有の形態として発達したが、日本の入会(いりあい)権もこの性質をもつといわれる。

出典:精選版 日本国語大辞典
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