@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

緑膿菌【りょくのうきん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

緑膿菌
りょくのうきん
Pseudomonas aeruginosa; blue pus bacillus
真正細菌目,シュードモナス科,シュードモナス属。大きさ 1.5~3.0μm× 0.5~0.8μmの,両端がやや丸みを帯びたグラム陰性の桿菌であるが,大きさが不同のことが多く,かなり多形性である。好気性で,発育すると青緑色色素を作り出すものが多いので,感染は青緑色を呈してくる。一端に1本の鞭毛があり,活発に運動する。雑菌として自然界に広く存在しており,健康人に対しては感染を起こすことは比較的少いが,中耳炎髄膜炎,膀胱炎などの原因となることがあり,一般に用いられている抗生物質に抵抗性が強いので,菌交代現象によるこの感染症が増加している (→菌交代症 ) 。また,日和見病原体の代表的なものの一つで,院内感染原因菌としても注目されている。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

りょくのう‐きん【緑×膿菌】
シュードモナス科の細菌。グラム陰性桿菌(かんきん)で、化膿(かのう)性炎症を起こし、生する色素により膿汁が緑色を呈する。自然界に広く分布し、病原性は弱いが、菌交代症院内感染日和見感染(ひよりみかんせん)の原因となる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

りょくのうきん【緑膿菌 Pseudomonas aeruginosa】
化膿症の原因菌の一つ。グラム陰性で,長さ1.5~4.0μm,幅0.5μmの通性嫌気性杆菌。1~3本の極毛性鞭毛をもつ。自然界に広く分布している。色素産生菌であり,膿汁が青緑色になることから緑膿菌と呼ばれる。青緑色色素ピオシアニン,赤色色素ピオルビン,褐色色素ピオメラニン,水溶性蛍光色素ピオベルジンなどを産生する。緑膿菌は,消毒剤抗菌剤化学療法剤に対して抵抗性が強い。病原性は強くなく,健康人からも糞便皮膚などから分離されるが,通常の状態で発病をきたすことはまれである。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

緑膿菌
りょくのうきん
[学] Pseudomonas aeruginosa (Schroeter) Migula

プセウドモナス(シュードモナス)科プセウドモナス属の細菌。名の由来は、本菌によって化膿(かのう)性疾患がおこった場合、緑色の膿汁が出ることによる。グラム陰性の桿菌(かんきん)で、大きさは0.5~1.0×1.5~5.0マイクロメートル(1マイクロメートルは100万分の1メートル)、一端に1本または数本の鞭毛(べんもう)を形成する。胞子は形成せず、好気性、オキシダーゼ陽性。培養の際は、普通寒天(一般細菌用培養基)37℃でよく発育する。緑膿菌は水溶性色素を生産するため、培地が着色する。色は青緑色、赤紫色、褐色、蛍光色などさまざまである。なかには色素を生産しないものもある。緑膿菌は自然界に広く存在する細菌であるが、病原性が弱いので、健康なヒトには原発性の感染をおこすことはない。しかし、一度本菌で感染がおきた場合は特効的治療剤が少ないため、重篤となることがある。

[曽根田正己]

『三橋進他編『緑膿菌感染症の基礎と臨床 感染症研究会「第3回富山シンポジウム」』(1993・ライフサイエンス・メディカ)』『斎藤厚・山口恵三編『緑膿菌の今日的意味――したたかな生命力とその病原性』(1996・医薬ジャーナル社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

りょくのう‐きん【緑膿菌】
〘名〙 細菌の一つ。化膿性炎症をおこすグラム陰性の桿菌で、緑色色素ピオチアニンや蛍光色素フルオレッセンなどを産生するため、本菌による感染症では膿が緑色を示す。病原性はそれほど強くないが化学療法に抵抗性が強いため問題となることが多い。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

緑膿菌」の用語解説はコトバンクが提供しています。

緑膿菌の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation